『鈴木家の嘘』明星/Akeboshiによる主題歌「点と線」入り予告編

突然訪れた長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアをまじえつつあたたかく描いた映画『鈴木家の嘘』が、11月16日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となり、併せて、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門へ正式出品されることが決定した。

本作は、『滝を見にいく』(沖田修一監督)、『恋人たち』(橋口亮輔監督)、『ピンカートンに会いにいく』(坂下雄一郎監督)などを生み出してきた松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第6弾。ひきこもりだった長男・浩一の突然の死により、ショックのあまり記憶を失った母のため、遺された父と長女は一世一代の嘘をつく。

監督は、『恋人たち』(橋口亮輔監督)、『舟を編む』(石井裕也監督)、『セトウツミ』(大森立嗣監督)など数多くの作品で助監督を務めてきた野尻克己。本作が劇場映画初監督作であり、脚本も自ら手掛けた。出演は、鈴木家の家長である父・幸男役に岸部一徳、母・悠子役に原日出子、ひきこもりの長男・浩一役に加瀬亮、鈴木家の長女・富美役に、ワークショップを経て400名もの応募者から選ばれ、瀬々敬久監督作『菊とギロチン』でもヒロインを務める新星・木竜麻生。そのほか、岸本加世子や大森南朋ら演技派が脇を固める。主題歌は、明星/Akeboshiによる書き下ろし新曲「点と線」。過去には『ぐるりのこと。』、『恋人たち』など橋口亮輔監督作品の主題歌を手がけ、本作で映画音楽も担当した。

東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門は、海外への飛躍を強く意識した部門で、日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く独創性とチャレンジ精神に溢れる作品が選出される。これまでには、大ヒット作『百円の恋』(武正晴監督)などが出品された。

『鈴木家の嘘』
11月16日(金) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本:野尻克己
音楽・主題歌:明星/Akeboshi「点と線」(RoofTop Owl)
出演:岸部一徳 原日出子 木竜麻生 加瀬亮 岸本加世子 大森南朋
配給:松竹ブロードキャスティング、ビターズ・エンド

【ストーリー】 あまりにも突然に訪れた長男・浩一の死。ショックのあまり記憶を失った母のため、遺された父と長女は一世一代の嘘をつく。ひきこもりだった浩一は、扉を開けて家を離れ、世界に飛び出したのだと―。母の笑顔を守るべく奮闘する父と娘の姿をユーモラスに描きつつ、悲しみと悔しみを抱えながら再生しようともがく家族の姿を丁寧に紡ぐ感動作。

©松竹ブロードキャスティング