『マトリックス』シリーズのキアヌ・リーブスと、『シザーハンズ』のウィノナ・ライダーが4度目の共演を果たしたラブストーリー『Destination Wedding』(原題)が、邦題『おとなの恋は、まわり道』として、12月に公開されることが決定し、併せて予告編がお披露目となった。
本作は、最悪の結婚式で出会った、相性は最悪だが似た者同士の二人の物語。“絶縁した家族の結婚式”に出席するフランクと、“元婚約者の結婚式”に出席するリンジー。リゾート地での結婚式に向かうための空港で偶然出会い、口論を繰り返していた二人は、やがてお互いが同じ結婚式に向かっていることに気づきうんざりする。現地でホテル、食事のテーブルなどで隣にされた二人は、口論や会話を重ねるうちに、徐々にお互いの共通点に気づき始めていく。
二人の共演は、『ドラキュラ』(1992)、『スキャナー・ダークリー』(2006)、『50歳の恋愛白書』(2010)に続き4度目。本作での共演は、脚本を気に入ったウィノナ・ライダーが、キアヌ・リーブスに脚本を送ったことで実現した。物語の軸になる二人について、監督のヴィクター・レヴィンは「二人の友情は、今回の撮影においては大きな財産だった」と振り返っている。
偏屈で憂鬱な男・フランクを演じるのは、キアヌ・リーブス。自身が演じたキャラクターについて、キアヌは「ものすごく不安定で人間嫌いだけど、僕は彼のウィットが好きだし、苦しみも理解できる。愛は多くの人にとっては良いものかもしれないが、彼には大きな不幸をもたらして終わるだけのもの。だったら最初から痛みを感じずに済むように関わらなければいいと思っている。だけど彼はリンジーと出会って、彼女に惹かれていく自分に気づき、自分の過去を乗り越えようとする」と語る。
婚約者に結婚式を目前にしてすてられた過去を持ち、運命の恋を信じられなくなったリンジーには、ウィノナ・ライダー。レヴィン監督は、ウィノナの演技について、「彼女のようには誰も演じられない。この自然なウィノナらしさは誰にも真似できないんだ。彼女はキャラクターを本能で理解している。だから簡単に自分を開放して、自然に演じられるんだ」と絶賛している。
『おとなの恋は、まわり道』
12月 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:ヴィクター・レヴィン
出演:ウィノナ・ライダー キアヌ・リーブス
配給:ショウゲート
【ストーリー】 イケメンだけどヘンクツなフランク。美人なのに、ドクゼツが止まらないリンジー。気が付けば、“おひとり様”記録を更新中のふたりが、最悪の結婚式に招待された。花婿は、フランクが絶縁中の異父弟で、リンジーを捨てた元婚約者なのだ。出会った瞬間から、互いに感じ悪さ爆発のふたりだったが、言い合いを繰り返すうちにお互いに惹かれ始める。しかしこれは、なかなか素直に恋に落ちる事ができない、大人の恋の始まりだった。