雑誌「モーニング」で2013年から2017年まで連載された、作画・肥谷圭介、ストーリー共同制作・鈴木大介による青春漫画の実写映画化となる『ギャングース』が11月23日に公開される。このほど、高杉真宙、加藤諒、渡辺大知が扮する主人公3人と対峙する男を演じた“サムライ・ギタリスト”MIYAVIの狂気に満ちたパジャマ&バスローブ姿の場面写真がお披露目となった。
本作は、犯罪集団だけを標的とする窃盗、“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする3人の少年たちを描く。“タタキ”専門の窃盗団の情報収集・標的選定担当のサイケを演じるのは、『散歩する侵略者』や『世界でいちばん長い写真』、『虹色デイズ』などの高杉真宙。工具全般担当のカズキには、人生初のモヒカン頭となった加藤諒が扮し、車両・機動担当のタケオを、黒猫チェルシーのヴォーカル・渡辺大知が同じく人生初の金髪&眉なしの原作を再現したルックスで演じる。さらに、サイケたちの前に立ちはだかる強敵で、犯罪営利組「六龍天」のトップに君臨する安達には、世界的ギタリストのMIYAVI。このほか、安達の下で働く詐欺組織の番頭・加藤に金子ノブアキ、加藤の部下で恋人のアゲハに篠田麻里子、情報屋の高田に林遣都など豪華キャストが集結した。監督と脚本は、『SR サイタマノラッパー』、『22年目の告白―私が殺人犯です―』など、社会の底辺を生きる人々の映画やクライム・ムービーには定評のある入江悠が務める。
MIYAVIは「安達は、その生い立ちからすごくひずんでいて、ねじれたキャラクターです。生きるためなら何だってする。そしてそれが正義になってしまっている現状で、本当に何が大事なものか、何を信じるべきか、何のために生きるのか、主人公の3人の生き方が、がむしゃらに不器用ですが、教えてくれたような気がします。この作品を通じて、沢山の人たちに届けば幸いです」と語る。安達は数々の犯罪によって莫大な資産を築いた裏稼業の富豪でありながら、人生に退屈している。昼間でもパジャマにサンダルを履き、外出時には赤いバスローブを羽織るだけという独特な容貌だが、実は武闘派で暴力的な一面が影を潜めている。そんなアンバランスで底の見えない、不気味な存在感の安達を見事に怪演している。
そして、MIYAVIについて入江監督は「ひとことでは言い表せないカリスマ性があるんです。『このひとは何を考えているかわからない』って思わせるようなところがありながら、同時にモノづくりに対するモチベーションの高さも感じさせる。ちゃんと安達としてそこにいて、カメラが回っているときに真剣勝負するんだっていうMIYAVIさんの姿勢は、いろんな俳優に見習ってほしいなと思ったくらいです」と絶賛している。ミュージシャンと俳優、二足のわらじを履きこなすMIYAVIの“怪演”に注目だ。
『ギャングース』
11月23日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:入江悠
脚本:入江悠 和田清人
原作:肥谷圭介・鈴木大介「ギャングース」(講談社「モーニング」KC所載)
出演:高杉真宙 加藤諒 渡辺大知(黒猫チェルシー) 林遣都 伊東蒼 山本舞香 芦那すみれ 勝矢 般若 菅原健 斉藤祥太 斉藤慶太 金子ノブアキ 篠田麻里子 MIYAVI
配給:キノフィルムズ
©2018「ギャングース」FILM PARTNERS ©肥谷圭介・鈴木大介/講談社