ジョージ・クルーニー監督、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による『サバービコン 仮面を被った街』が5月4日より公開中。このほど、本作の監督・製作・脚本を担当したジョージ・クルーニーが5月6日に誕生日を迎えたことを記念し、インタビュー映像が公開された。
1950年代の郊外住宅で実際に起きた人種差別暴動をモチーフに組み入れながら、理想的な家族や街、そしてアメリカのメッキがはがれていく過程をスリリングに描き出す本作。インタビューにて、マット・デイモンに関して尋ねられたクルーニー監督は、「(マットが)“意識高い系”な感じで来るかと思えば、現場入りした当初から少し太り気味でね。撮影中もドリトスを山のように食べ続けたせいで、どんどん太っていくから面白かったよ」と冗談交じりで、7度目のタッグとなるマットの撮影時のエピソードを明かしている。続けて、ジュリアン・ムーアについて、「すばらしい役者で25年来の知り合いだよ。交友関係も近いし、イベントで会うことも多かった。『エデンより彼方に』で一緒に仕事もした。(製作と脚本に参加した)グラントも私もずっと起用したかったんだ。実現できて楽しかったよ」と、公私ともに交流のあるジュリアンとのタッグも念願であったと語っている。
また、本作が“ブラック・コメディ”要素が入った作品であることから、ユーモアについての話になると、「ユーモアは緊張感から生じるべきだと考えた。または暴力やばかばかしさからで、ジョークからじゃない。トーンが最重要だから難しい」と持論を展開。監督・製作・脚本を担い、全体の指揮をとった本作の核となる部分を明かしている。最後に、今作で6作品目となる監督業についての話題を尋ねられると、「映画を作って見る人に楽しんでもらう。途中で、他のことが話題になろうがなるまいが構わない。私の仕事は映画を作ることだ。いつか、好きなようには作れなくなるだろう。そういう業界さ。望みどおりにできる間はそうさせてもらうし、状況が変われば、何か別のことをする」と、大スターでありながら、現実志向を持つ一面ものぞかせている。
『サバービコン 仮面を被った街』
5月4日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ
出演:マット・デイモン ジュリアン・ムーア オスカー・アイザック
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
【ストーリー】 明るい街、サバービコンへようこそ!そこはアメリカン・ドリームの街。しかし、そこに住むロッジ家の生活は、自宅に侵入した強盗により一転。一家の幼い息子、ニッキーの運命は予想もつかない方向へ…。時を同じくして、この町に引っ越してきた黒人一家の存在が、笑顔溢れるニュータウンの住人たちのドス黒い一面をあぶりだす。街の人々と家族の正体にただ一人、気がつくニッキー。事件は、想像を超える結末へと急展開する。果たして、幼いニッキーの運命は?サバービコンの行く末は!?
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