鈴木おさむ監督、3人の運命の男と吉田羊のキスシーン秘話を大暴露!『ラブ×ドック』公開直前試写会イベント レポート

『ハンサム★スーツ』『新宿スワン』などの脚本を手掛けた鈴木おさむによる、初監督デビュー作にして完全オリジナル作品『ラブ×ドック』が5月11日より公開となる。このほど、5月1日に原宿クエストホールにて公開直前試写会イベントが行われ、鈴木おさむ監督と本作のアートディレクションを担当した飯田かずなが登壇した。

鈴木おさむ監督の描く“大人のための”ラブコメをいち早く楽しみたい、男女約300名が訪れた本イベント。鈴木監督は、盛大な拍手に包まれながら開口一番、「飯田さんとは、昔から何度か舞台などのビジュアルを作る際に入ってもらっていて、『ラブ★コン』や『ハンサム★スーツ』の時には、あまり日本の映画では無かった“アートディレクション”という立場で入っていただきました。衣装とか色味などを全て飯田さんには見ていただいています」と飯田との深い付き合いを明かした。ファッションやヘアメイクのほか、キャラクターが住む部屋の家具までを含めた、トータルのイメージバランスを担当したという飯田は、「リアルさも盛り込みつつ、少し夢見てみるようなファンタジーとの合間をバランス良く整えることを意識していた」と本作でのこだわりを述懐。そんな飯田のこだわりには鈴木監督もご満悦な様子で、「本作を観た女性の方に、おじさんが作った映画だと思われたくないじゃないですか」と笑いを誘った。

撮影中のオフショットをスクリーン投影しながら、二人が撮影現場でのエピソードを振り返る中、話題は吉田羊演じるパティシエの剛田飛鳥が得意とするパウンドケーキの話へ。本作では、パウンドケーキが物語でも重要なファクターとなるが、脚本執筆中に1年間育休していたという鈴木監督は、「育休期間中、毎日料理をしていたのですが、ハッと思ってパウンドケーキを検索しました。色々調べると、女性の方はジンジャーが好きだなということに気がつきまして。黒糖とジンジャーとレモンを組み合わせたパウンドケーキを本作のケーキのポイントにしようと決めました」と誕生秘話を明かした。

続いて、飛鳥に恋心を抱くひと回り年下の星矢を演じた野村周平が現場で眠っている姿を映した写真が写し出されると、場内からは黄色い歓声が。子役に対しても非常に面倒見が良かったという野村に対し、監督は「(寝顔を見て)顔はキレイなのに…」とつぶやきつつ、「普段はやんちゃなイメージありますよね(笑)。でも実際はすごく面白くて、本作では真逆のイメージの役をやってもらいました」とコメント。また、飛鳥と不倫する年上のパティシエ・オーナーの淡井を演じた吉田鋼太郎に対しては、「派手な花柄スーツを着て、常にTV取材を受けた帰りのような恰好を意識しました」と、飯田がビジュアル作りについて語る一方で、鈴木監督は「普段、鋼太郎さんは(吉田羊さんのことを)好きだ好きだと言っておきながら、いざ撮影に入るとすごく真面目でしゃべらなかった。男って不思議ですよね(笑)」と明かし、「でも撮影後、『キス出来て良かった』って言ってました(笑)」と、先日放送されたTV番組「しゃべくり007」でも、“吉田羊愛”を告白した吉田鋼太郎のキスシーンの撮影秘話が暴露された。

さらに、恋に悩む飛鳥が訪れる恋愛クリニック「ラブドック」の院長・冬木玲子を演じた広末涼子が、衣装の白衣を身に纏い、現場で監督に肩もみをする瞬間をとらえた写真が写し出されると、「いつも広末さんに肩揉ませてましたよね」と飯田がチクリ。対する鈴木監督は、「本当肩こりなんですが、撮影中に気がついたら…」と弁解しつつも、「この格好で肩揉ませているのすごいですよね!」と照れ笑いを浮かべた。一方、飛鳥の親友でシングルマザーの千種を演じた大久保佳代子について、元々ファンであったという飯田は、「TVで見ていた通り、色気のある方で、常に色気がダダ漏れしている感じでした」と当時の大久保への印象を告白。しかし本作では役に合わせるために、「色気を抑える必要があったので、お団子の位置など髪型にもこだわり抜いた」と撮影にあたっての悩みを明かした。

打ち上げでは、キャスト、スタッフ一同でカラオケに興じたエピソードも語られ、初の監督という立場ながら、“鈴木組”は終始仲睦まじい関係性だった様子。最後に、話題沸騰中の飛鳥と、3人の“運命の相手候補”とのキスシーンについて触れた鈴木監督。「鋼太郎さんが魅せる“ホイップクリームキス”、玉木さんが魅せる“ピンポン玉キス”、野村くんが魅せる“金魚キス”。キーワードだけ覚えてもらって、人によっては笑っていただいても構いません!(笑)。劇中のセリフにも出てきますが『ロマンチックな行動とイタイ行動は紙一重だ』ということは、僕は本当そうだと思っていますので」と、本作最大の見どころを熱弁した。

『ラブ×ドック』
5月11日(金)より、TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:鈴木おさむ
ミュージックディレクション・主題歌:加藤ミリヤ
出演:吉田羊 野村周平 大久保佳代子 篠原篤 唐田えりか 成田凌 広末涼子 吉田鋼太郎 玉木宏
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 とあるところに存在する恋愛クリニック「ラブドック」。そこは恋愛体質の人にこそ、意味のある場所。ある日訪れたのは人気パティシエの剛田飛鳥。人生で成功を収めながらも、節目節目で恋愛に走り、仕事を無くし、親友を無くしてきた。そんな飛鳥に、魅惑の女医、冬木玲子が処方したのは、遺伝子から抽出したという特別な薬。これを打てば危険な恋愛をストップできる優れもの?果たして彼女の恋愛模様は、薬で軌道修正できるのか?いくつになっても恋をしたい!人生を楽しみたい!でも理想と現実がかみ合わない…。そんな女性たちに贈る、遺伝子レベルで恋が始まる、究極のラブコメディ!

(C)2018 『ラブ×ドック』製作委員会