ジョージ・クルーニー監督、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による『サバービコン 仮面を被った街』が5月4日より全国ロードショーとなる。このほど、保険調査員のバド・クーパー役を演じたオスカー・アイザックのインタビュー映像が公開された。
1950年代の郊外住宅で実際に起きた人種差別暴動をモチーフに組み入れながら、理想的な家族や街、そしてアメリカのメッキがはがれていく過程をスリリングに描き出す本作。インタビュー映像では、オスカーが、共演したジュリアン・ムーアについて「ジュリアンのことは心から尊敬している。彼女と共演できて最高だったね。彼女はあの役柄を本当に面白く演じた。調査員のクーパーと彼女のやり取りが最高に面白いよ」とコメント。主演のマット・デイモンについても「マットは僕が長年尊敬していた人だ。すばらしい俳優でとても心の温かい人だよ。彼と共演できてとても楽しかった」と、実力と実績のある二人を尊敬し、本作での共演を楽しんだことを話している。
オスカー演じるキャラクターは、脚本を担当したコーエン兄弟がもともとジョージ・クルーニー監督に配役を考えていた役柄であり、クルーニー監督も「オスカーがうらやましいよ。映画をかっさらっていく美味しい役どころなんだ」と明かしている。そんなクルーニー監督については、「彼はメチャクチャいたずら好きなんだ。でも同時に、とても明晰だから余計に楽しい。彼といるとこちらも色々挑戦したくなる。一緒に映画を作っている気にさせてくれる監督だね」と語り、監督といい関係性を築きながら作品づくりに励んだことを振り返っている。
グアテマラ出身であり、主にアメリカで活動しているオスカーは、本作で描かれた“アメリカ”について、「今の時代にタイムリーな題材だと思う。“アメリカを再び偉大に”と言って、かつての輝かしいアメリカに戻ろうとする動きがある。本作はそんな時代にこそ観てほしい作品だと思う。“理想的”なアメリカの闇の部分に焦点を当てている。いかに上辺だけだったかを教えてくれるんだ」と、今の時代にこそ多くの人に観てほしい作品であることをアピール。インディペンデントの良作から『スター・ウォーズ』シリーズまで幅広く活躍するオスカーが魅せる演技にも注目だ。
『サバービコン 仮面を被った街』
5月4日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ジョージ・クルーニー
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ
出演:マット・デイモン ジュリアン・ムーア オスカー・アイザック
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
【ストーリー】 明るい街、サバービコンへようこそ!そこはアメリカン・ドリームの街。しかし、そこに住むロッジ家の生活は、自宅に侵入した強盗により一転。一家の幼い息子、ニッキーの運命は予想もつかない方向へ…。時を同じくして、この町に引っ越してきた黒人一家の存在が、笑顔溢れるニュータウンの住人たちのドス黒い一面をあぶりだす。街の人々と家族の正体にただ一人、気がつくニッキー。事件は、想像を超える結末へと急展開する。果たして、幼いニッキーの運命は?サバービコンの行く末は!?
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