『ミッドナイト・イン・パリ』や『カフェ・ソサエティ』のウディ・アレン監督最新作『女と男の観覧車』が6月23日より公開となるのに先立ち、予告編がお披露目となった。
主人公ジニーを演じるのは、『タイタニック』などに出演し、『愛を読むひと』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレット。本作の舞台は1950年代のコニーアイランド。再婚同士で結ばれた夫のハンプティと自身の連れ子と暮らし、遊園地で働いているジニーの目の前に、ある日、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘・キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れる。
予告編では、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)の一人語りで始まり、主人公ジニーの人生が夫の娘・キャロライナの出現によって狂い始める様子が描かれている。日本版予告編のナレーションは、ラジオパーソナリティの坂上みきが務めている。
舞台となるニューヨークのブルックリンの南端に位置する半島・コニーアイランドは、ビーチと遊園地で知られ、夏には多くの観光客が集まるリゾート地。監督のウディ・アレン自身が、子供時代に幾度も訪れたという思い出深い場所で、代表作『アニー・ホール』でも、人気のジェットコースター“サイクロン”の轟音が鳴り響く家が、主人公が子供時代を過ごした場所として登場する。
時代設定となる1950年代のコニーアイランドは、ギャングの抗争が起こるなど治安が悪化し、観光客が減少したことでさびれ始めていた。本作のコニーアイランドは、『ブルージャスミン』を始め30本のアレン作品を支えてきた美術のサント・ロカスとアレン監督によって50年代のレトロポップな世界に生まれ変わり、ヴィットリオ・ストラーロの撮影による映像美で描かれている。
『女と男の観覧車』
6月23日(土) 丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ケイト・ウィンスレット ジャスティン・ティンバーレイク ジュノー・テンプル ジム・ベルー
配給:ロングライド
【ストーリー】 時は1950年代、主人公のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、元女優で、今はコニーアイランドの遊園地にあるレストランでウェイトレスとして働いている。再婚同士で結ばれた、回転木馬の操縦係を務める夫のハンプティ(ジム・ベルーシ)、そして自身の連れ子と観覧車の見える部屋で暮らしている。実は彼女は夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と付き合っていた。平凡な毎日に失望していたジニーは、脚本家を目指すミッキーとの未来に夢を見ていた。だが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れたことから、すべてが狂い始める─。
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