トップアスリートから高額ポーカールームの経営者へ転身したモリー・ブルームの実話を、ジェシカ・チャステイン主演で映画化した『モリーズ・ゲーム』が、5月より全国ロードショーとなる。このほど、ジェシカ・チャステイン演じるモリーがドレス姿で登場する7シーンをダイジェストした特別映像が公開された。
主人公モリー・ブルームを演じるのは、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』と『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー賞に2年連続ノミネートされたジェシカ・チャステイン。そして、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞脚色賞を受賞し、『スティーブ・ジョブズ』などを手掛けた脚本家アーロン・ソーキンが初のメガホンをとる。
モリーはオリンピックを有望視されたモーグル選手だったが、怪我のためにアスリートの道を断念。怪我から回復したモリーは、ロースクール入学前にロサンゼルスで1年間の休暇を取り、ハリウッドのクラブでウェイトレスとして働き始める。店の常連客のディーン・キース(ジェレミー・ストロング)から雑用係としてスカウトされ、彼が主催するポーカー・ゲームを手伝うことになるが、サンセット大通りのコブラという店で毎週火曜に行われるゲームの参加費は1万ドル。集まってくるのは、ハリウッドスターのプレイヤーX(マイケル・セラ)、映画監督、ラッパー、ボクサー、大物実業家といった大金持ちの有名人ばかりだった。
特別映像で最初に登場するのは、かつてJCペニーで買った88ドルのドット柄のワンピース。ディーン主催のポーカー・ゲームを手伝うことになったモリーは、手持ちの物で一番いい服を着て出かけ、不慣れな様子で客からお金を受け取っている。ゲームの手伝いに慣れたモリーは、バーニーズで購入した赤いワンピースを着用しノリノリで接客。コブラで行われるゲームはプレイヤーXの独壇場となりつつあり、モリーは客探しにも奔走する。続いて、切り絵を巻きつけたようなセクシーなドレスで登場。ポーカーを通じて最高レベルの人々と交流することに生き甲斐を見つけていたモリーは、突然ディーンからクビを言い渡され、秘かに練っていた計画を実行。一流ホテルのスイートルームに集めた客に“モリーズ・ルーム”のオープンを告げる。次に登場するのは、シンプルなデザインのシルバーのドレス。妻子がいる常連客の世界的ロックスターから口説かれるが、クールな対応で誘いを断っている。深いグリーンのドレス姿のシーンでは、モリーに次々に無理な要求をするプレイヤーXとの間に徐々に溝が出来始める様子を捉えている。ピンクの総スパンコールのベアトップドレス姿のモリーは、ロサンゼルスでのゲームを奪われたことでプレイヤーXから電話で嘲笑され、屈辱に耐える様子を見せている。最後は、種類の違ったスパンコールが埋めこまれたゴージャスなドレス。ニューヨークで新たなゲームを始めることを決意し、プレイメイトに自分のプランを話すモリーは、新たな王国に君臨する女王の風格を漂わせている。
撮影にあたって、ジェシカには全90着の衣装が用意されたという本作。強者たちをクールにあしらう経営者を体現したジェシカの着こなしにも注目だ。
『モリーズ・ゲーム』
5月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャステイン イドリス・エルバ ケヴィン・コスナー マイケル・セラ
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 モーグルのオリンピック候補だったモリー・ブルームは、選考をかけた大会で怪我を負い、アスリートの道を諦める。ハーバード大学へ進学するまでの一年を、ロサンゼルスで気ままに過ごすことにしたモリーだったが、勤めていた会社のボスから、アンダーグラウンドなポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこでは、ハリウッドスターや大物プロデューサー、大企業の経営者らが法外な掛け金でポーカーに興じていた。やがて、彼女はその才覚で26歳にして自分のゲームルームを開設するのだが、10年後FBIに逮捕される。彼女を担当した弁護士は、打ち合わせを重ねるうちに、目の前の女性がタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知るのだが…。
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