『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウー監督が日本でのオールロケを敢行し、チャン・ハンユーと福山雅治を主演に、高倉健主演の名作『君よ憤怒(ふんぬ)の河を渉れ』(1976)の再映画化に挑んだアクション映画『マンハント』が、2月9日に全国ロードショーとなる。このほど、本作の公開を前にジョン・ウー監督が1月30日に来日することが決定した。併せて、監督が演出する様子を捉えたメイキング映像が公開された。
本作は、チャン・ハンユーが無実の罪を着せられ逃亡する弁護士ドゥ・チウを、そして福山雅治が彼を追う孤高の刑事、矢村聡を演じ、ベネチア国際映画祭やトロント国際映画祭など世界各国の映画祭をはじめ、2017年11月に公開された製作本国中国でも大きな話題をさらった。
ジョン・ウー監督は「子供のころから日本映画が好きで、夢中になって観てきました」と語るほど、日本映画から多大な影響とインスピレーションを受けているという。特に高倉健を敬愛しているという監督は、かつて彼を主演に映画化された原作を、本作で再映画化することに「長年の夢が叶った瞬間」とその喜びを明かしている。
メイキング映像では、ジョン・ウー監督自ら動き回り、実際に表情や身振り手振りで表現しながら周りのスタッフや俳優たちに細かい演出をつけている様子を捉えている。こうして完成された監督ならではのアクション演出について、主演のチャン・ハンユーは「監督は暴力的なシーンを巧みに美しく描く」と絶賛し、同じく主演の福山雅治も「何がこの映画で印象的だったかというと、監督の映像表現です」とその手腕に感服。本作で初めて本格アクションに挑戦したというチー・ウェイは「監督は温かい人です。いつも励ましてくれて感動しました」と述べ、モデルや女優として国際的に活躍するTAOも「あんなに優しい監督に会ったことはないです」とその人柄について印象を語っている。来日の際にはジャパンプレミアも実施予定で、そんな監督の愛に溢れる人柄を間近に感じられるチャンスがあるかもしれない。
▲ジョン・ウー監督と、ドーン役で出演している愛娘のアンジェルス・ウー
『マンハント』
2月9日(金) TOHOシネマズ 新宿他 全国ロードショー
監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ハンユー 福山雅治 チー・ウェイ ハ・ジウォン 國村隼 竹中直人 倉田保昭 斎藤工 アンジェルス・ウー 桜庭ななみ 池内博之 TAO トクナガクニハル 矢島健一 田中圭 ジョーナカムラ 吉沢悠
配給:ギャガ
【ストーリー】 実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。何者かにハメられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査で彼を追っていく。鍵を握るのは謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。ドゥ・チウに近づくほど、この事件に違和感を覚え、次第に見解を変えていく矢村。そしてついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追求を決意する。身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人の追われながらの真相究明。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠されているのか。
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