佐藤健、⼟屋太鳳が映画の舞台・岡⼭に凱旋! 『8年越しの花嫁 奇跡の実話』岡⼭先⾏公開舞台挨拶 レポート

結婚式の直前に病に倒れ意識不明となった花嫁を、8年間待ち続けた新郎。一組のカップルに起きた奇跡の実話を佐藤健、土屋太鳳の豪華W主演で映画化した『8年越しの花嫁 奇跡の実話』が12月16日に全国ロードショーとなる。それに先だち、12月9日、主演の佐藤健と⼟屋太鳳、瀬々敬久監督が舞台となった岡⼭を訪れ、舞台挨拶を⾏った。

s-_A9S0042

本作は、12月9日より岡山の4館で先⾏公開され、MOVIX 倉敷で行われた舞台挨拶には、伊原⽊隆太岡⼭県知事が応援に駆け付けたほか、本作のモデルとなった中原尚志さん・⿇⾐さんご夫妻も登場。中原夫妻からサプライズでキャストに向け感謝のメッセージが贈られ、⼟屋さんが涙を流す場⾯もあり、記念すべき封切を温かく飾る、感動の舞台挨拶となった。

上映後の涙の余韻に包まれた客席の前に佐藤健、⼟屋太鳳、瀬々敬久監督が登場すると、会場は割れんばかりの拍⼿と歓声に包まれた。佐藤は、「去年のちょうどこのくらいの季節に岡⼭県で撮影をしていて、その間⼀度も東京に戻らず、岡⼭に暮らしているような感じだったのですが、その⽇常の空気感が画⾯にも映るといいなと思って演じていました。そういう意味ではこの場所、この空気に凄く助けられていて、本当に感謝しています。記念すべき⽇をこの場所で迎えることが出来てうれしく思います」と挨拶した。⼟屋は、「岡⼭で⽣まれた物語を基に、岡⼭で育てていただいた映画がこういう⾵に皆様にお届けできたことを本当に嬉しく思います。『⾥帰り出産』ってこういう気持ちなのかなって思いながらこの場に⽴たせていただいております」と早速観客の笑いを誘い、瀬々監督から「いつの間に?聞いてないぞ!」とツッコミが⼊った。監督は、「この映画のスタートだと思います。この物語は、岡⼭で実際にあった物語で、ここ岡⼭で是⾮とも撮りたいと思って撮影させてもらいました。岡⼭の場所と岡⼭の⼈々の助けがあったからこそできた映画だと思います」と岡⼭の人々へ感謝の気持ちを述べた。

ここで、岡⼭で撮影された本作の⾨出を祝うため、伊原⽊隆太岡⼭県知事が登場。佐藤さんに花束を贈呈し、「岡に“お戻り”いただきましてありがとうございます!先⾏上映で観させていただいたのですが、⼤泣きしてしまいまして…皆さんどうでした?良かったと思う⼈!」と観客に呼びかけ、会場が⼤きな拍⼿に包まれた。まさに県をあげての祝福に、花束を受け取った佐藤も、「ありがとうございます」と笑顔が溢れた。

先⾏公開の初⽇を迎えた気持ちについて佐藤は、「嬉しいです。ただ初⽇って緊張しますね。僕も結構岡⼭でロケをすることが多くて、『岡⼭でロケをしたら、必ずヒットする』という⾵になればいいなと思います」とコメント。今⽇の気持ちを「⾥帰り出産」と表現した⼟屋は、「お世話になった⽅々のことを思い出すと、緊張するような、ほっとするような、そんな気持ちです」と語った。

さらに、本作のモデルとなった中原尚志さん・⿇⾐さんご夫妻が登場。お2⼈から佐藤と⼟屋、瀬々監督に花束が贈呈された。佐藤はクランクアップ以来の対⾯。「撮影前も、僕が撮影している合間にも、⼟屋さんはお2⼈のご実家に遊びに⾏っていて、『次は誘ってね』って⾔ったのに誘ってくれず…」と佐藤が明かすと、⿇⾐さんから「⼟屋さんから急に『明⽇オフになったので、⾏ってもいいですか?』と連絡が来たので、まさか本当に来るのかな、と思っていたら、来たね!」とカミングアウトされ、⼟屋の⾏動⼒に会場が笑いに包まれた。

そしてここで、⿇⾐さんから佐藤と⼟屋に⼿紙のスペシャルサプライズがあり、「2⼈だからこそ強く届く映画になっていると思います。⾟いシーンもあったけど、信じて⽣きていれば必ずいい⽅向に向きます。この映画が1⼈でも多くの⼈に届いて、何かの⼒になる事を願っています」と⿇⾐さんが読み上げると、思わぬサプライズに⼟屋は⼤粒の涙をこぼし、「凄く嬉しいです。⿇⾐さんが頑張ったこと、尚志さんが⿇⾐さんの命を愛し続けてくださったことで、今こういう瞬間を迎えられたんだな、と思います。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。佐藤は、「本当に素敵な映画になったと⾃分でも思っていて、改めて幸せを感じているんですが、全ての始まりは、お2⼈がこの映画では収まり切れないほど壮絶な⽇々から逃げずにいてくださっていたことだと思います。本当にありがとうございます。実在する⽅を演じた経験は今までなくて、正直怖かった部分もあります。⼀番このお2⼈にどう思われるかというのが怖くて、まさかこんな感謝の気持ちをいただけると思っていなくて、ほっとしています」と⼼境を吐露した。

しかし、サプライズはこれだけにとどまらず、尚志さんから佐藤へもメッセージがあり、尚志さんが、涙で⾔葉を詰まらせながらも、「スクリーンに映った健さんの笑顔は、暖かくて優しく⼈を幸せにする最⾼の笑顔でした。僕たちがたくさんの⼈に⽀えられて試練を乗り越え、8年越しに結婚式を挙げることができ、新しい命を授かることが出来たのも奇跡ですが、僕にとって、健さんに演じて頂いた事も奇跡です」と述べると、佐藤は、「尚志さんの笑顔が素敵すぎて、どうしようかと思っていました。その笑顔の素敵さ、芯の強さ、魅⼒の全てを⾃分の芝居で体現できないかと悩んで、トライしていたんですが、そう⾔っていただけて、本当に嬉しいです」と感謝の気持ちを述べた。

最後に瀬々監督が、「普通の⼈⽣の中にも突然試練が訪れるという事があると思います。そこを、愛と勇気と家族の助け合い、友情で乗り越えていく物語です。皆さんにも広く伝わる物語だと思います。この映画を広めることが、尚志さん・⿇⾐さんと繋がるという事だと思います」語ると、⼟屋は、「ちょうど1年前に岡⼭に来て、⿇⾐さんの過去を⽣きるものとして、全⼒でこの作品を愛して、温めてきました。今⽇こうして皆様にお届けできたこと、本当に幸せに思います」と、そして佐藤は、「役者としてこの映画に出られたこと、本当に幸せに思います。⾃信作と⾔えます。⽀えてくれた全ての⽅に感謝します。なかでも、全ての始まりとなった尚志さん、⿇⾐さん、“8年越しの花嫁”という奇跡を僕たちに⾒せてくれて、本当にありがとうございます。⼼からたくさんの⽅にこの映画を届けたいと思っております。応援の程よろしくお願いいたします」と締めくくり、岡⼭の愛に溢れたエールに背中を押され、惜しまれながら会場を後にした。

s-①

『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
12月16日(土)全国ロードショー
12⽉9⽇(⼟)岡⼭先⾏公開
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健 土屋太鳳 北村一輝 浜野謙太 中村ゆり 堀部圭亮 古舘寛治 杉本哲太 薬師丸ひろ子
主題歌:back number「瞬き」
配給:松竹

【ストーリー】 結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親(薬師丸ひろ子、杉本哲太)からは「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。長い年月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。そして二人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。

©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会