山﨑努 × 樹木希林『モリのいる場所』熊谷守一「大回顧展」バージョンのビジュアルが公開

30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続け、97歳で没するまで生涯現役であり続けた、伝説の画家・熊谷守一(くまがいもりかず)=モリのエピソードをもとに、沖田修一監督が晩年のある1日をフィクションとして描いた映画『モリのいる場所』が2018年5月に上映される。これに先だち、12月1日から東京国立近代美術館にて開催される大回顧展「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」に合わせ、展覧会バージョンの本作のビジュアルが公開された。

tenrankai ver. poster

公開されたビジュアルは、主人公モリ役の名優・山﨑努が「僕のアイドル」と公言するほどの熊谷守一愛を前面に押し出したもの。庭を愛し、そこに生きる虫や植物を一日中観察しつづけたモリ。その姿を妻・秀子役の樹木希林が見守る。東京国立近代美術館や映画館などで配布予定だ。

また、大回顧展の音声ガイドを、山﨑努と樹木希林が務めることも発表された。2人と、蔵屋美香(本展企画者)とのスペシャル対談も含む、 約35分の解説だ。

▼解説音声収録風景(山﨑努)
yamazaki tsutomu

▼解説音声収録風景(樹木希林)
kikikirin

『モリのいる場所』
2018年5月 シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマ他全国ロードショー
監督・脚本:沖田修一
出演:山﨑努 樹木希林
配給:日活

【ストーリー】 自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男…。今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。

(c)2017「モリのいる場所」製作委員会