これぞライカの職人技!『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』エンドロールの一部映像が公開!

『ティム・バートンのコープスブライド』、『コララインとボタンの魔女』のスタジオライカが日本を舞台に描く、アカデミー賞ほか世界の映画賞を席巻中のストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。その公開を記念して、本作の最後の最後までライカの職人魂が感じられるエンドロールの一部映像がお披露目となった。

公開された映像は、精巧に作り込まれた人形たちではなく、まるで浮世絵や版画を連想させる本格的な日本絵巻。独特の絵柄のキャラクターたちが、本作の物語をなぞって美しく描かれている映像となっており、1週間で約3秒の映像しか制作できないストップモーションアニメの手法を用いた映像とは全くの別物となっている。1コマ1コマ時間をかけて作り上げた本編では、活き活きとした人形たちが躍動する映像を存分に楽しむことができ、最後のエンドロールでは、また違った印象で日本を描いたまさに日本へのラブレターとも言える作品になっている。

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そんな本作を制作するにあたり、監督のトラヴィス・ナイトは「この映画を作るにあたっては、黒澤作品の影響が一番大きかったよ。スピルバーグは彼を『絵描きのシェークスピア』と呼んだけど、真実だと思うね。黒澤映画の1コマ1コマは絵画のようなんだ。彼の構成、カット、動き、照明、シルエットはみんな映画の中に美的なミューズとして取り込もうとしたよ。映画の作り方だけじゃない。実在主義や人間主義、ヒーローの概念なんかもね。特に『わが青春に悔いなし』(1946)は僕に訴えかけてきたね」と日本映画、とりわけ黒澤映画から多くのインスピレーションを受けたことを明かしており、さらには自身が尊敬する宮崎駿監督からも「彼はまた別の意味でこの映画に影響を与えたよ」とコメント。「彼は、自身が魅了されるヨーロッパ的なものを自分のものにして、自分のアートの中に織り込んでいる。現実の記録でも複製でもない。彼ががヨーロッパに対して行ったことを、僕は日本に対してやってみたかったんだ。僕にとって本当に長い間重要だった場所と文化についての、僕なりの解釈を表現したかったんだよ」と日本への熱い想いを告白した。

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『KUBO/クボ​ 二​本の弦の秘密』
2017年11月18日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:トラヴィス・ナイト
声の出演:アート・パーキンソン シャーリーズ・セロン マシュー・マコノヒー ルーニー・マーラ 
配給:ギャガ

【ストーリー】 三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。その時片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る―。

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