アカデミー賞外国語映画賞キルギス代表作&名匠アクタン・アリム・クバト監督作『馬を放つ』ポスタービジュアル!

キルギスが世界に誇る名匠アクタン・アリム・クバト監督の最新作『馬を放つ』が、岩波ホール創立50周年記念作品第2弾として、2018年3月17日より公開される。本作は、第90回アカデミー賞外国語映画賞キルギス代表に選ばれているほか、各国の映画祭で高い評価を受けている。このほど、本作のポスタービジュアルが公開された。

『馬を放つ』ポスターヴィジュアル

自然を愛し、馬と共に生きてきた騎馬遊牧民を先祖に持つキルギスの民。その地で語り継がれてきた美しき伝説は、時の流れとともに消え去ろうとしていた。しかし、ひとり伝説を信じ続ける寡黙な男・ケンタウロスは、ある強い信念から厩舎に忍び込んでは、馬を解き放っていた。現代を生きる我々が手に入れ、そして失ってしまったものとは何なのか、純粋なひとりの男の姿を通して、未来へ向けて普遍的メッセージを投げかける。

これまでカンヌ、ベルリン、ロカルノなど、世界中の映画祭で高い評価を受けてきたアクタン・アリム・クバト監督は、この新作において6年ぶりにメガホンを取る一方、熱い信念を秘めた主人公・ケンタウロスを熱演している。本作は、ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際アートシネマ連盟賞、ベルギーMOOOV映画祭最優秀作品賞を受賞するなど各国の映画祭で受賞を重ねている。

ポスタービジュアルには、実際にキルギスに伝わることわざで、映画のキーワードでもある“馬は人の翼”という印象的な言葉を使ったコピーとともに、広大な空、雄大な平野を背景に、伸び伸びと駆ける馬と、それに跨る主人公・ケンタウロスの姿が目を引く。さらに、主人公が幼い息子に伝説を話し聞かせている姿、そして異国情緒あふれる鮮やかで美しい民族衣装に身を包んだ子供や女性の姿など、キルギスならではの風景も印象的だ。

また、本作は11月18日より開催される第18回東京フィルメックスにてジャパンプレミア上映が決定しており、11月22日に行われる上映後には、アクタン・アリム・クバト監督によるQ&Aの実施も予定している。

【第18回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2017 開催概要】
■開催日程:11月18日(土)~26日(日)   
■開催場所:有楽町マリオン 有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇
■『馬を放つ』上映日程:11月22日(水)18:50~上映後にアクタン・アリム・クバト監督によるQ&Aも実施予定

『馬を放つ』
2018年3月17日(土)より岩波ホールほか全国順次公開
監督・脚本・主演:アクタン・アリム・クバト
出演:ヌラリー・トゥルサンコジョフ、ザレマ・アサナリヴァ
配給:ビターズ・エンド

【ストーリー】キルギスのある村。村人たちから“ケンタウロス”と呼ばれている物静かで穏やかな男は、妻と息子の3人でつつましく暮らしていた。しかし、そんな彼には秘密があった。ある理由から、キルギスに古くから伝わる伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放っていたのだった。次第に馬泥棒の存在が村で問題になり、犯人を捕まえる為に罠が仕掛けられるが…。