エマ・ワトソンの『美女と野獣』に続く主演最新作にして、トム・ハンクス他豪華共演で贈る話題作『ザ・サークル』が11月10日(金)より全国公開されるのに先がけ、作品の舞台となる超巨大SNS企業サークルにちなみ、元祖SNS女王のはあちゅう、映画ソムリエの東紗友美が登壇し、トークイベントが行われた。映画を観た直後のSNS全盛の社会のど真ん中で活躍しているブロガー及びSNSインフルエンサー約30名と、実際に現実社会でSNSを活用している上での炎上の実体験やSNSのこれからについて語った。
大勢のブロガーが待ち受ける中、はあちゅうと東紗友美が登場。作品の感想を求められると、東は「バランスがいい映画だな、と思いました。SNSを題材に扱った作品だと『白ゆき姫殺人事件』だったり、『ディス/コネクト』のようなSNSは悪いことを描いているものが多かったけど、『ザ・サークル』の中では、SNSの良い側面も書かれていて、バランスがいいな、と思いました」と語り、はあちゅうは、「リアリティがあると感じました。メイのような、SNSに慣れていない人がSNSを更新していくと逆にはまってしまう。初心者だと『SNSを更新しなきゃ』という、強迫観念の中でSNSを更新したりすると思うんですが、そこにリアリティがあったように感じました」と、SNSを日常的に使っている2人だからこその感想を披露した。
続いて、SNSを日常的に使っている2人に、劇中でエマ・ワトソン演じるメイがSNSにのめり込んでいくことから、SNSにのめり込んだエピソードを聞くと、東は「私はSNSのおかげで良いことばかりの人生で、特にインスタのおかげで、自分からは行かないようなところに行くこともできました。のめり込んだエピソードだと、Facebookで元彼を調べていたりして、10時間くらい経っていたりしました(笑)」と、女子なら一度は経験したことがある(!?)エピソードを披露。このエピソードに、はあちゅうは「同級生や元彼を検索することは確かにある。私の場合は逆にSNSやグーグルで検索した時に、出てこない人の方が気になる。そしてSNSで連絡がとれ始めたりすると、その人への興味が薄れたりします」と自身のエピソードを披露した。また、はあちゅうは「普通の人ののめり込んでいる感じが、私にとっては普通。旅行中も『旅行中なのに携帯をずっと触っている』と、批判する人もいるけど、それは私にとって普通です」と、元祖SNS女王らしい持論を展開した。
この映画をどうやって楽しんで欲しいかと聞かれると、はあちゅうは「普段SNSに触れていない人が見ると、SNSって怖いな、と思ってある程度距離を感じる、SNSの中毒具合を測れる作品だな、と思います。ここまでは許容範囲だな、だったり、自分だったらここまではしないな、だったり、自分と照らし合わせることがあるからこそ面白い映画だな、と思います」と、SNSを使う人にこそ楽しんでもらいたい作品ということをアピールした。
ここで、集まったブロガーに感想を求めると、「SNSにおける群集心理って怖い」「サークル社内の映像でワクワク感を感じた。希望に溢れた会社だな、と感じた」などと様々な感想が飛び出した。最後にどんな人に観て欲しいかと聞かれると、はあちゅうは「この作品は最後に問題提起をしていて、最後のシーンについても、それぞれ見た人に考えて欲しい」と語り、東は「この人とSNSについて話したい!という人がいる人に見て欲しい。あとは国連でもスピーチをしているエマ演じるメイのスピーチの映像を見て、スピーチだったりプレゼンの参考になるので、そこにも注目して欲しい」と語り、イベントはアットホームな空気に包まれ終了した。
『ザ・サークル』
2017年11月10日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 他全国ロードショー
監督・脚本:ジェームズ・ポンソルト
原作:デイヴ・エガーズ 「ザ・サークル」(早川書房)
音楽:ダニー・エルフマン
出演:エマ・ワトソン トム・ハンクス ジョン・ボイエガ カレン・ギラン エラー・コルトレーン ビル・パクストン
配給:ギャガ
STORY 世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業サークル。憧れの企業に採用された新人のメイ(エマ・ワトソン)は、ある事件をきっかけに、カリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)の目に留まり、サークルの開発した超小型カメラによる新サービス<シーチェンジ>のモデルケースに大抜擢される。自らの24時間をカメラの前に公開したメイは、瞬く間に1000万人超のフォロワーを得て、アイドル的な存在になるのだが…。
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