菅田将暉の「尻」で新たな扉が開いた!? 映画『あゝ、荒野』後篇公開初日舞台挨拶レポート!

今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、唯一遺した傑作小説を『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり再構築し映画化。『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』の若手実力派俳優の筆頭格菅田将暉と韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤン・イクチュンをW主演に迎えた『あゝ、荒野』は現在前篇が絶賛公開中、後篇が10月21日(土)に公開。同日、新宿ピカデリーで行われた初日舞台挨拶に、菅田将暉と岸善幸監督が登壇。さらにかねてより寺山修司のファンであり、主題歌「今夜」を手がけたBRAHMANのボーカル・TOSHI-LOWも駆けつけた。

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本作が釜山国際映画祭で好評だったのを受け、菅田は「ヤンさんの力もあった思うし、海外の人って素直なんで、『あそこはダメだ、あそこはイイ』って。僕のことを知らない人たちが観てくれる環境っていいなと思いました。新鮮だし、言語が違えど伝わるものは伝わる」と感じたそう。続いて監督に振られたが、すかさず菅田が「この人、監督ですからね。その辺のおじさんを連れてきたわけじゃないですよ?」と客席に向かってジョークを飛ばし、会場を大爆笑させた。

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新宿での撮影で歌舞伎町を走ったという菅田。「人がいなくなるまで待たないといけないんです。本当に歌舞伎町の通り沿いの陰に隠れていて、パッと見ると、ここでは言えないようなお店の看板がいっぱいあって(笑)。ああ、新宿だなと思いました。寝てる人もいっぱいいたし(笑)」と、リアル新宿での撮影を笑顔で思い返した。

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イベントの後半には、主題歌「今夜」を手がけたBRAHMANのボーカル・TOSHI-LOWが花束を持って登壇。菅田と監督に花束を渡すと、サプライズで主題歌の「今夜」を熱唱!会場を大いに沸かせたあと、菅田の演技について聞かれたTOSHI-LOWは、「木下あかりのおっぱいより、菅田将暉の尻をずっと観てしまった自分がいて…。本当にかっこいいなあと思って。自分の中の開いていない扉が…」と笑顔で語り、菅田と会場を爆笑させていた。

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『あゝ、荒野』(劇場版)
2017年10月7日(土)前篇、10月21日(土)後篇、新宿ピカデリー他 二部作連続公開
監督:岸善幸 原作:「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
出演:菅田将暉 ヤン・イクチュン 木下あかり モロ師岡 高橋和也 今野杏南 山田裕貴 でんでん 木村多江 ユースケ・サンタマリア
主題歌:BRAHMAN「今夜」(NOFRAMES recordings/TOY’S FACTORY/TACTICS RECORDS)
配給:スターサンズ

STORY かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。

©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ