『ディセンダント2』放送スタート! 空前のヴィランズ(悪役)ブーム、なぜ世界中でこんなに人気!?

全国のケーブルテレビおよびBS・CS放送などで放送中のディズニー・チャンネルは、世界的大ヒットを記録したディズニー・チャンネル・ オリジナル・ムービー『ディセンダント』の続編『ディセンダント2』を、10月21日(土)19:30~21:30 に日本初放送する。この度、これを記念して空前のヴィランズ(悪役)ブームに迫るオフィシャルレポートが到着した。

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今年7月、米カリフォルニア州アナハイムで開催された“ディズニー最大のファンイベント”「D23 Expo」の取材に行った際、ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『ディセンダント』シリーズの、尋常ではない人気を目撃した。実はカリフォルニアディズニーランド・リゾートのディズニーランド・パークにおいて、7月の『ディセンダント2』の全米放送直前のプロモーションで、主要キャスト5人とケニー・オルテガ監督が特別車に乗って同パークをパレードしたのだ。この『ディセンダント』シリーズが全米で大人気を集めていることはネットニュースなどの記事で、活字情報として知ってはいたものの、現地ファンの生のリアクションは初めて見た。あの狂騒を見た限りにおいても、『ディセンダント2』がディズニー社傘下の6つの放送局で異例の同時放送が決まった理由がよくわかる。

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では、どうして『ディセンダント』シリーズは、ここまでの大人気を全米で獲得しているのか。それはズバリ、主人公のヴィランズの子どもたちが、“視聴者そのもの”のような存在だからだ。
そもそもの話だが、本作の主人公マルたちの親は、ディズニー“ヴィランズ”。つまり、通常の物語では悪、すなわち敵サイドであって、同情こそすれ、学びなどない存在だ。

しかし、ディズニーヴィランズの子孫を描く、というアイディアが超斬新だった前作で“悪役の子も悪なのか?”という、子どもたちの葛藤のドラマを描き出すことに大成功!そして“自身のマイナス面やコンプレックスを隠さない”、“親は選べなかったが、その子である自分を恥じない”という、ヴィランズの子孫でなければ語り尽せなかった、シリアスなテーマを掲げ、それが観ている視聴者に自分のことのように届いた。もはや今の時代、スーパーヒーローだけではなく、ヴィランズこそが人生におけるポジティブなメッセージを表現する者、と言っても過言ではないほど共感を集めた。

DESCENDANTS 2 - "Day 14" - A far-reaching, unprecedented and simultaneous premiere has been set for the Disney Channel Original Movie "Descendants 2" across five networks within the Disney|ABC Television Group, FRIDAY, JULY 21 (8:00 p.m. ET/PT), on Disney Channel, ABC, Disney XD, Freeform and Lifetime. (Disney Channel/David Bukach) CAMERON BOYCE, SOFIA CARSON, BOOBOO STEWART, DOVE CAMERON

そして『ディセンダント2』では、新たに“自分らしさを追求する”というテーマが加わった。たとえば、今回マルの親友・イヴィは、自身の夢を叶えたいと決意し努力を始めると同時に、自分自身や生い立ちへの葛藤と戦い始める。傷ついた過去を持って不遇な境遇にいても、それでも自分らしく生きていこうとするイヴィの姿に、観る者は共感するのだ。
人生がマイナスのスタートと思っているヴィランズの子孫たちは、そのことに負い目を感じている。真面目に努力したところで、マイナスがゼロ付近に戻ったくらいでは、初めからプラスの位置にいる人間に追いつけない、認めてもらえないと思い込み、悩み、自分自身と闘う。しかし考えてみれば、人間は誰だって完全な状態で自分の人生を戦ってはいないはず。人生はラグビーの試合のように過酷な出来事の連続で、まるでラガーマンのように常にボロボロになりながらも、その状態でベストを尽くして、前を向いて戦うしかない。この永遠の人生のテーマを、若いヴィランズの子孫たちが、ファンタジーという世界を借りて、超リアルに問いかけてくる。だから観る者は、ヴィランズの子孫たちに自分自身を重ね合わせて共感する。人はスーパーヒーローに優しさや勇気をもらえることがあるけれど、パーフェクトな存在に共感はしない。『ディセンダント』シリーズの大人気の秘密は、自分たちと似たような境遇、同じ目線で葛藤するヴィランズの子孫たちが、ストーリーの主人公であるからに他ならないのだ。

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そんな“ヴィランズ”ブームは、ここ日本でも過熱中で、その証拠に東京ディズニーシーのハロウィーンでは、今年で3年目となる「ザ・ヴィランズ・ワールド」の公演がスタート!ヴィランズを乗せたバージ(=船)が5隻もハーバーに登場して、それぞれが自分たちの魅力をアピールするという、ディズニーヴィランズが主役のハロウィーン・パーティーだ。そして、その渦中に『ディセンダント2』の放送も始まるという、絶妙なタイミング。この秋、抗しがたい魅力を放っているヴィランズたちのドラマにハマるしかない!(文:エンターテインメントライター鴇田崇)

ヴィランズ

『ディセンダント2』
10月21日(土)19:30~21:30 ディズニー・チャンネルにて日本初放送!

『ディセンダント2』
11月22日(水) DVD・デジタル配信スタート!
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン

STORY 悪名高きディズニーヴィランズの子どもたち、マル、イヴィ、カルロス、ジェイのティーン4人組は、善人たちの住むオラドン合衆国での暮らしに馴染もうと奮闘中。
そんな中、晴れてベンの恋人となったマルは、正式に王室の一員となることへのプレッシャーに押しつぶされそうになり、現実逃避から、悪のルーツである生まれ故郷ロスト島へと舞い戻る。
ロスト島では、マルの宿敵、アースラの娘ウーマが、マルの後釜に座りヴィランズの子どもたちを牛耳っていた。ベンが自分たちをオラドン高校に招聘しなかったことを妬むウーマは、フック船長の息子で海賊を率いるハリーと、ガストンの息子ギルを引き込み、ロスト島を覆う魔法のバリアを破り、ビーストによって島に閉じ込められたヴィランズたちを一気に解き放とうと企んでいた‥。

▼本編前にコチラもチェック!

『ディセンダント』10月20日(金)19:30~21:30他
記念すべき第1作目。良家の子どもたちが通う名門校に、マレフィセントの娘マルとイヴィ、カルロス、ジェイの4人組が入学。悪名高き親を持つがゆえのマル達の葛藤や、心の成長、友情、そして初恋を、圧巻の歌とダンスが彩る。

「ディセンダント2 イッツ・ゴーイング・ダウン」
10月1日(日)19:30~19:55、20日(金)21:30~22:00他
『ディセンダント2』の撮影の裏側に迫る特別番組を日本初放送。キャストの素の顔も垣間見える貴重映像。

©Disney