『パーティで女の子に話しかけるには』美しき天才、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督来日!友人の俳優・山本耕史さんと即興で大熱唱!

ここで、ゲストとして山本耕史さんが登場!山本さんは久しぶりの再会となるミッチェル監督への印象について、「最初に会ったときから優しい人で、今日はジョンの友達ということで呼んでいただきました」とあいさつ。2008年には舞台で共演を果たしているふたりだが、山本さんは、今改めてヘドウィグという役どころについて、「いで立ち含めてジョンの演じたヘドウィグになるべく近づけようと思いながらやっていました。いろんな方が演じている作品だけど、僕は常にジョンのヘドウィグを意識していたから、彼には勝手に同志のような気持ちを抱いています」と語ってくれた。それに対して監督は、「ヘドウィグを演じたすべての人が兄弟であり姉妹なんです。役者人生の中で最も大変な役柄でもあるから、これを演じ切ることができればどんな役も恐れることはないと思います」と語る。

いち早く『パーティで女の子に話しかけるには』を鑑賞した山本さんは、映画について、「ジョンらしい、すごく素敵なパッションを受け取りました。青春時代を思い出して懐かしいというのもあるし、僕はファンタジーが好きなんですが、ジョンがここまで直接的にファンタジーを描いたのはこれが初めてになります。彼の心の中にあるファンタジーが、はっきりとした表現やアートになって、彼の子供のような存在としてわかりやすく前面に出てきたように感じました。そのことに僕はキュンとしてしまったんです(笑)。もちろん音楽も素晴らしいですよ」と見どころを語ってくれた。
ちなみに、ミッチェル監督は、映画の序盤のとあるシーンで少しだけ出演もしている。それについて、「ジョン、この映画に出てたよね・・・?」とさすがの観察眼も披露。

ふたりが着用したのはヴィヴィアン・ウエストウッド。キッドマン演じるボディシーアがヴィヴィアン・ウエストウッドで働いていたがクビになったという役柄であることにちなみ、今回の来日プロモーションに寄せて監督に衣装提供をしてくれている。ふたりは絶妙な掛け合いを見せるのみならず、「ヘドウィグ・アングリーインチ」劇中曲のひとつである名曲「The Origin Of Love」をふたりで即興で歌い上げ、会場は改めて大興奮に包まれた。
また、客席には、先日大成功に終わったばかりの、ミッチェル版ヘドウィグが日本初降臨した際に、スペシャルショーでミッチェルと共演した中村中さんも駆け付け、それを見つけたミッチェル監督も「もうひとりのヘドウィグです!」と観客に紹介。割れんばかりの大きな拍手が送られた。
監督は、自身のInstagram用に観客にカメラを向けたり衣装の着こなしについて質問したり、短い時間ながら観客とのコミュニケーションを目いっぱい楽しんでいた。

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『パーティで女の子に話しかけるには』
12月1日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー
監督・脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演:エル・ファニング アレックス・シャープ ニコール・キッドマン 
配給:ギャガ

STORY パンクなのに内気な少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで、反抗的な瞳が美しい少女ザンと出会う。大好きなセックス・ピストルズやパンク・ファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋におちるエン。だが、ふたりに許された自由時間は48時間。彼女は遠い惑星へと帰らなければならないのだ。大人たちが決めたルールに反発したふたりは、危険で大胆な逃避行に出るのだが──

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