Jホラーの巨匠・高橋洋監督最新作『霊的ボリシェヴィキ』公開日が2月10日(土)に決定!ポスターと予告編が解禁!

渋谷ユーロスペースにて上映予定の高橋洋監督最新作『霊的ボリシェヴィキ』の公開日が2018年2月10日(土)と決定した。併せて、ポスタービジュアル及び予告編が初解禁された。

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脚本家として『女優霊』『リング』でJ(ジャパニーズ)ホラーというジャンルを確立させた高橋洋。前監督作『旧支配者のキャロル』(2011年)から6年ぶりに監督、脚本を務めた最新作は、かつてないスタイルの心霊恐怖映画となった。

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『霊的ボリシェヴィキ』という衝撃的なタイトルは、神道霊学研究家の武田崇元氏が70年代に提起して以降、ディープ・オカルトの世界でのみ密かに語り継がれた言葉である。20年以上前からこの言葉に取り憑かれた高橋は、商業ベースでの実現を試みながら果たせず、今回、最もオリジナルの構想に近い形で“霊的革命”の映画を完成に導いた。高橋が一貫して追求してきた「恐怖映画」の要素と、前作『旧支配者のキャロル』からさらに深化した「人間ドラマ」が組み合わさり、新たなる恐怖の地平が切り拓かれる!

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その最初のホン読み(シナリオの読み合わせ)は、「まるでそれ自体が降霊実験のようだった」とスタッフは証言する。『霊的ボリシェヴィキ』は観客を直接映画の中へと巻き込み、スクリーンに漂う“霊気”を体感させる、まったく新しい形の心霊エンターテインメントである。主役である由紀子役に抜擢されたのは、鈴木清順監督『ピストルオペラ』でのデビュー以来、異彩を放ち続ける韓英恵。さらに高橋映画の常連・長宗我部陽子、『秋の理由』の伊藤洋三郎らベテラン勢から若手まで個性派俳優陣が結集した。

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《高橋洋監督からのコメント》
「霊的ボリシェヴィキ」という言葉に出会ったのは今から20年以上前。神道霊学研究家、武田崇元氏のインタビュー記事を通じてでした。「霊的」×「ボリシェヴィキ」(レーニンが率いた革命党派)。「霊」と「唯物論」のあり得ない組み合わせに自分は啓示のごとく撃たれ、そのままタイトルに戴いた映画を撮らねばならぬと思い定め、紆余曲折を経て、今回ついにインディペンデント制作の形で実現しました。「霊的ボリシェヴィキ」とは何なのか? これほど深く取り憑かれているにもかかわらず、自分はいまだに説明する言葉を持ちません。映画を通してしか表現できないもの、なのかも知れません。ところで、撮影中に気づいたのですが、今年は偶然にもロシア革命100周年でした……。

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《推薦コメント続々到着!》
「人の口から語られる過去が結構怖い。その過去が現実に実態化しつつあると気づいてさらに怖くなる。ところでいったい、この人たちは何者で、世界に対して何をしようとしているのだろう…それがだんだんわかってくるにつれ、いよいよ本当の怖さが訪れる」 
黒沢清(映画監督)

「異界を召喚せんとする降霊実験によって、高橋洋がおこなうのは恐怖の世界を呼び起こす恐怖実験である。高橋洋こそ映画の恐怖革命を先導する映画ボリシェヴィキなのである!」
柳下毅一郎(評論家・翻訳家)

「ウィリアム・キャッスルとルイス・ブニュエルのミッシングリンクを埋める高橋洋が煽動するオカルト暴力革命が、いま地獄の蓋を開ける! Fuck The Post Truth !」
中原昌也(音楽家・小説家)

『霊的ボリシェヴィキ』
監督:高橋洋 
出演:韓英恵 巴山祐樹 長宗我部陽子 高木公佑 近藤笑菜 河野知美 本間菜穂 南谷朝子 伊藤洋三郎 
製作:映画美学校 
配給:『霊的ボリシェヴィキ』宣伝部 

STORY 集音マイクがそこかしこに仕掛けられた奇妙な施設。呼び集められたのは、かつて“あの世に触れた”ことがあるという“ゲスト”と呼ばれる男女たちだった。その中の一人、由紀子には、幼い頃“神隠し”に遭遇した過去があった。強すぎる霊気により一切のデジタル機器が通用しないこの場所で、静かにアナログのテープが回り始める。やがてテープに記録されてゆくのは、人間の領域を踏み越える禁断の心霊実験だった……。

※「ボリシェヴィキ」とは、本来はロシア語で「多数派」の意味。レーニンによる1917年10月のロシア革命・ソビエト政権の樹立以後は、暴力的な共産主義革命を目指す前衛集団の意味で用いられる。レーニンと後継者スターリンが提唱する革命主義は「ボリシェヴィズム」とも呼称される。

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