衣装スタッフによる衣装選びの秘密に迫るインタビュー映像と、女優たちのメイキング映像が解禁!『エタニティ 永遠の花たちへ』

現在、全国で絶賛公開中の『エタニティ 永遠の花たちへ』。ベトナムやアジアを舞台にした『青いパパイヤの香り』『夏至』『ノルウェイの森』で知られるトラン・アン・ユン監督が、オドレイ・トトゥ、メラニー・ロラン、ベレニス・ベジョらフランス女優を主演に迎えた初めての映画である。この度、ウェディングドレスに身を包んだオドレイ・トトゥ、ベレニス・ベジョらキャストのメイキング映像及び衣装スタッフのインタビュー映像が解禁された。

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本作の衣装デザイナーであり、『潜水服は蝶の夢を見る』(’07)でアメリカ衣装デザイナー組合賞にノミネートされた経験を持つオリヴィエ・ベリオは「当時の家族写真を集め、監督に見てもらいました。一般の人々が家族写真を撮り始めた時期と重なりました。おかげで衣装合わせは解放感が生まれました。家族写真はファッション誌ではありません。おさがりや時代遅れな形や。混沌を再現するのに、家族写真に助けられました」と語る。

また、ひとつの衣装を決めるのに全員の意見が一致するまで時間をかけ、「オドレイの31の衣装を6回の衣装合わせで決めた」という。監督の妻であり、『青いパパイヤの香り』(’93)や『夏至』(’00)などでヒロインを務めた元女優のトラン・ヌー・イェン・ケーはアートディレクターで衣装選びの中心だった。ベリオは「夫妻の視線を尊重しました。19世紀末の社会を探求する民俗学者の視線だが、同時に原作の詩的な美しさも忘れていない」と語る。

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トラン・ヌー・イェン・ケー(ナレーション/美術)
1968年、ベトナム生まれ。トラン・アン・ユン監督の公私にわたるパートナー。
『青いパパイヤの香り』(’93)、『シクロ』(’95)、『夏至』(’00)、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(’09)に出演。女優業のみならず、『青いパパイヤの香り』(’93)では美術、『シクロ』(’95)ではセット・デザインを担当し、『ノルウェイの森』(’10)ではプロダクション・デザインと衣装デザインを務めている。

オリヴィエ・ベリオ(衣装デザイン)
1963年生まれ。ジュリアン・シュナーベル監督の『潜水服は蝶の夢を見る』(’07)でアメリカ衣装デザイナー組合賞に、リュック・ベッソン監督の『アデル/ファラオと復活の秘薬』(’10)と、ギヨーム・ガリエンヌ監督・主演の『不機嫌なママにメルシィ!』(’13)でセザール賞にノミネートされる。ベッソン監督作品で知られ、ミシェル・ヨー主演の『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(’11)、ロバート・デ・ニーロ主演の『マラヴィータ』(’13)、スカーレット・ヨハンソン主演の『LUCY/ルーシー』(’14)、最新作の『Valerian and the City of a Thousand Planets』(’17)を手掛けている。その他の作品は、ジョン・トラヴォルタ主演の『パリより愛をこめて』(’10)、リーアム・ニーソン主演の『96時間』(’08)、『96時間/レクイエム』(’14)、ケヴィン・コスナー主演の『ラストミッション』(’14)など。

『エタニティ 永遠の花たちへ』
9月30日(土)シネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー
監督:トラン・アン・ユン
出演:オドレイ・トトゥ メラニー・ロラン ベレニス・ベジョ ジェレミー・レニエ ピエール・ドゥラドンシャン 
配給:キノフィルムズ 木下グループ

STORY ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)がジュールと結婚した理由は、19世紀末フランスの上流階級においては少し変わっていた。親が決めた婚約を自分で破棄したのだが、それでも諦めないジュールに初めて心を動かされたのだ。夫婦の愛は日に日に深まっていったが、病や戦争で子供たちを失ってしまう。そんなヴァランティーヌに再び喜びをくれたのは、無事に成長した息子のアンリと幼なじみのマチルド(メラニー・ロラン)の結婚だった。マチルドの従姉妹のガブリエル(ベレニス・ベジョ)と夫も頻繁に訪れるようになり、大家族のような賑やかで幸せな日々が続く。だが、運命は忘れた頃に意外な形で動き始める──。

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