リブート版『ヘルボーイ』、エド・スクレインが降板したベン・デミオ役に『HAWAII FIVE-0』のダニエル・デイ・キムを起用か?

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The Hollywood Reporter

リブート版『ヘルボーイ』に登場するベン・デミオ役は、TVシリーズ『LOST』や『HAWAII FIVE-0』への出演で知られるダニエル・デイ・キムが演じることで交渉中のようだ。マイク・ミニョーラの原作コミックでは日系アメリカ人のキャラクターとして描かれているこの役は、エド・スクレインが当初演じる予定だったが、白人が起用されたことに批判が殺到したため、同役を降板していた。The Hollywood Reporterが伝えている。

スクレインは8月に本作からの降板を自身のSNSで報告し、「このキャラクターを文化に考慮して正確に描くことがみなさんにとって意味があるということ、そして今回の非難を軽視することで、芸術の分野でエスニック・マイノリティを描いたストーリーやその立場にある人々の意見が目立たなくなるという懸念すべき傾向を続けてしまうことは明らかです。私はこのことを尊重することが重要だと思っています」とコメントした。

スクレインの降板について、製作会社のライオンズゲートは、「内容の正確さに欠け、民族的な問題に配慮がなかったことは私たちの意図ではありませんでした。私たちは彼が自ら下したこの決意を全力で支持し、原作のキャラクターによりふさわしい俳優の起用を再検討します」と述べていた。

今回、ベン・デミオ役の候補に挙がったキムは、韓国系アメリカ人俳優で、6月には出演料の問題を理由に『HAWAII FIVE-0』から降板した。キムは共演者のアレックス・オーリンやスコット・カーンと同等のギャラを要求していた。同時に、シリーズからはグレース・パークも降板し、アジア系の主要キャストが不在の状態となった。

リブート版『ヘルボーイ』で、主人公であるヘルボーイは『ストレンジャー・シングス』に出演しているデヴィッド・ハーバーが演じ、監督はTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』を手掛けたニール・マーシャルが務める。