チャン・チェン主演、SABU監督最新作『Mr.Long/ミスター・ロン』公開&メインカット決定 

第67回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、熱烈なスタンディングオベーションで迎えられた、話題作『Mr.Long』(原題)が邦題を『Mr.Long/ミスター・ロン』として12月より新宿武蔵野館ほかにて公開することが決定。併せてメインカットも解禁となった。

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主人公のロンを演じるのは『牯嶺街少年殺人事件』の主演を務め人気を博し、『グリーン・デスティニー』『レッド・クリフ』などに出演しアート系からハリウッド大作まで幅広く活躍している、アジアを代表する俳優チャン・チェン。心を閉ざした少年ジュンを演じるのは、オーディションを勝ち抜き今後の活躍が期待されるバイ・ルンイン。ジュンの母リリーを演じるのは中国のテレビドラマなどで活躍しているイレブン・ヤオ。そしてリリーの過去の恋人、賢次を、『たたら侍』にて主演を務めた劇団 EXILE の青柳翔が演じる。監督は『弾丸ランナー』(’96)、『天の茶助』(’15)のSABU。台湾の腕利きの殺し屋“ロン”が日本での任務に失敗し、追われた先の村で少年ジュンと母リリー、そしてちょっと変わった村人たちと出会い、徐々に人間らしさを取り戻すハートウォーミングバイオレンスストーリーが描かれる。

チャン・チェンは日本語が喋れない殺し屋ロンを、無口ながらも、そのわずかな表情の変化で絶妙な心の動きを表現し、十人のヤクザと対峙するシーンでは流れるような美しいナイフさばきをスタント無しで披露。そのナイフさばきは、本作にて度々描かれる調理シーンにも表れ、手際よく料理するチャン・チェンの貴重な姿も映し出される。ロンと心を閉ざした少年ジュンの父子のような愛、リリーに一途な思いを寄せる賢次の想いには胸を打つものがあり、世話好きで「食いついたら離れない」という「すっぽん村」の住人たちとロンとのコミュニケーションの中に SABU 監督のユーモアが存分に散りばめられている。

今回、解禁となったメインカットには、鋭い眼光を向けるロンの姿が。その表情が意味するのは、愛するものを守ろうとする決意か、それとも復讐の怒りか!?チャン・チェンの甘いマスクとミステリアスさが存分に発揮された本作に是非期待して欲しい。

『Mr.Long/ミスター・ロン』
2017年12月新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:SABU
出演:チャン・チェン
配給:HIGH BROW CINEMA

STORY ナイフの達人・殺し屋ロン。東京、六本木にいる台湾マフィアを殺す仕事を請け負うが失敗。北関東のとある田舎町へと逃れる。日本語がまったくわからない中、少年ジュンやその母で台湾人のリリーと出会い、世話好きの住民の人情に触れるうちに、牛肉麺(ニュウロウミェン)の屋台で腕を振ることになる。屋台は思いがけず行列店となるが、やがてそこにヤクザの手が迫る……。

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