岡田准一、音尾琢真に「ずっとお腹を蹴られた」とクレーム!? 映画『関ヶ原』初日舞台挨拶レポート

構想25年。歴史小説界の巨匠・司馬遼太郎によるベストセラー小説をベースに日本映画で初めて“関ヶ原の戦い”を描いた映画『関ヶ原』が、8月26日に360スクリーンで封切られた。同日には東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、伊藤歩、音尾琢真、和田正人、中越典子、役所広司、原田眞人監督が初日舞台挨拶を行った。

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舞台挨拶では“誰になって関ヶ原の戦いに挑みたいか”とのお題が出された。それに石田三成役の岡田は「東出君として参加したい。背が高いので広く周りを見渡せそう。高台に乗ってる感じですよね」と東出の高身長イジリで、これに音尾や中越が「東出さんで戦いたい。背が高いのがいい」と追随すると、小早川秀秋を演じた東出は「俺はキャラとして出てないよ!」と大慌て。すると岡田はさらに「家康様になりたい。というか役所さんになりたいです」と徳川家康役の役所への憧れを口にしていた。

東出さんDSC_5700s

次に人気だったのは、平が演じた島左近。伊賀の忍・初芽役の有村は「三成様をあそこまで支えられるのは左近様しかいない。西軍の中でどっしりと構えてるのが好き。自分もそれくらいの気持ちで戦いに臨みたい」と左近の男気にほれぼれ。伊藤も「島左近様がいい。剣で戦ってあそこまで名を残すことが素晴らしい。男らしいところが素敵」というと、当の平は「僕は平和主義者なので走って逃げます。戦とか見たくない」と役柄とは真逆の性格を明かして笑わせた。

有村さんDSC_5523s

東出は「関ヶ原に来て生き残った88人の島津勢の中の一人になりたい。生き残って周りに『超大変だったよ~』と自慢話ばかりしたい」とにやり。その島津勢のエピソードを映画化したいという原田監督が「役所さんでお願いしています」と話すと、名指しされた役所は「全編鹿児島弁で、オール字幕でやりましょう」と笑わせた。そんな役所は「体型は家康のままで、初芽になりたい。初芽になって三成公の子宝を授かりたいですね」と斜めを行く発想で、岡田を「さすが。絶妙ですよね」と感心させていた。

そんな中、福島正則役の音尾が石田三成を蹴る場面を振り返ると、岡田は「太ももを蹴ってください、そこならば耐えられますといったのに、ずっとお腹を蹴られた。ほぼオールお腹だった」と告発で、音尾は「カットがかかった瞬間に『もうずっとお腹!』と言われた。本当に申し訳ありませんでした」と我を忘れた熱演に反省しきりだった。

また岡田は演じた三成公を「思」という字で表し「滋賀県の子供たちと勉強会をしたときに、子供たちが考えてくれた。それがしっくりとくる。原田監督が今の時代にそういった気持ちが必要だと三成を描いてくれたから」と説明。役所は「“メタボ”にしようかな」と笑わせるも「忍耐の忍。撮影中ははらわたが煮えくり返るような思いでやっていましたからね」と家康の気持ちを代弁していた。

役所さんDSC_5689s

最後に原田監督が「今日はみんなで一緒に戦に勝って天下をとった家康になりたいね」と特大ヒットを期待すると、岡田は「映画が公開されてたくさんの方々に見てほしい」と願いながら「個人的なことをいうと、中嶋しゅうさんに映画が公開されたことをきちんと報告したいし、届けばいいと願って今日を迎えました」と今年急逝した中嶋さんへの想いと誓いを立てていた。

『関ヶ原』
8月26日(土) 全国ロードショー
監督・脚本:原田眞人 原作:司馬遼太郎「関ケ原」(新潮文庫刊) 製作:「関ヶ原」製作委員会
出演:岡田准一 有村架純 平岳大 東出昌大 役所広司 
配給:東宝 アスミック・エース 

STORY 関ヶ原の戦い――それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本のありようを決定づけた。秀吉亡き後、豊臣家への忠義から立ちあがる石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。両雄はいかにして世紀の合戦に向かうのか? そして、命を懸けて三成を守る忍び・初芽(有村架純)との、密やかな“愛”の行方は……。権謀渦巻く中、“純粋すぎる武将”三成を中心に、忠誠を誓う島左近、両軍の間で揺れる小早川秀秋など武将たち、彼らを取り巻く女たちの“未来に向けた”戦いが、今、幕を開ける!!

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