【トランプ批判】エドワード・ノートン、トランプ大統領の“パリ協定離脱”という環境問題への取り組みを非難!!

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The Hollywood Reporter

『真実の行方』(1996)や『ファイト・クラブ』(1999)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2015)への出演で知られる個性派俳優、エドワード・ノートンは、気候変動に関するパリ協定からアメリカが離脱するというトランプ大統領の決断は不適切であると非難した。ポーランドのウッチで開催されたトランスアトランティック国際映画祭に参加したノートンは、1000人を超える聴衆を前にスピーチした。The Hollywood Reporterが伝えている。

「実際のところ、アメリカ国民はドナルド・トランプがパリ協定を維持する必要があるとは思っていません」と話し始めたノートンは、アメリカでは経済的に大きな影響力をもつニューヨーク州やカリフォルニア州が地球温暖化対策に取り組んでおり、こうした地方レベルの環境問題への取り組みが、政府が放棄した部分を補うと述べた。

続けて、市民運動が大きな力を持つと主張するノートンは、司法の独立を脅かす政府に反対するポーランド市民の抗議デモについて触れ、「ポーランドで現在起きていることを目にし、その民主主義の崩壊に私たちはショックを受けています。しかし、国際的に広がるテクノロジーとネットワークの効果を忘れてはいけません。現在は、政府が人々を孤立させ、支配することが難しい時代なのです」とスピーチした。

生物多様性の国連親善大使を務めているノートンは、個人や街、州といった規模にかかわらず、一人ひとりの確実な取り組みが変化をもたらし、実際に効果を発揮すると主張し、同時に、トランプ大統領が決断したパリ協定からの離脱は“信じ難いほど逆行的である”と非難した。

「世界各地の環境が崩壊していく可能性を恐れず、わずかでもより楽観的な視点で考えてください。これはこの数十年間で実感したことです。無意識に歴史的な規模で広がっている個人による取り組みは、世界中で多くの世代に受け入れられています。(アメリカが協定から離脱するといった)“拒絶”の時代は遅れていると考えています」とノートンは述べた。

ノートンは、今後20年間で良い変化が訪れると確信していると述べ、「現在は異様な時代ですが、人々がグローバルな規模で変化を生じさせているという多くのシグナルが出ています。最終的には、エクソン・モービル(アメリカの大手石油会社)がさらに苦しむことになるでしょう。私たちが勝利を掴むと確信しています」と語り、スピーチを締めくくった。