藤沢周平 没後20年を記念して名作短篇集を映像化! 松雪泰子、江口洋介ら豪華出演者が作品の舞台裏を語る

_prw_PI2im_qe4L8Rbw

「時代劇専門チャンネル」を運営する日本映画放送株式会社とスカパーJSAT株式会社は、7月18日(火)に帝国ホテル(東京都千代田区)にて、今年没後20年を迎える時代小説作家、藤沢周平原作の4作品を映像化した「藤沢周平 新ドラマシリーズ 第二弾」ラインナップ発表会を開催した。名作短篇集『橋ものがたり』から、「小さな橋で」「吹く風は秋」「小ぬか雨」の3篇が映像化されることが発表され、「小さな橋で」主演の松雪泰子をはじめ、江口洋介、藤野涼子、田中奏生、杉田成道監督が登壇。司会の中井美穂から藤沢作品の魅力や撮影現場の雰囲気について質問され、撮影時のエピソードや作品に対する熱い思いなどを語った。

『橋ものがたり』3作はいずれもBSスカパー!で9月、10月にかけてそれぞれ初放送される。このうち「小さな橋で」は9月18日(月・祝)18時に放送される。また、前2作が好評を博した「三屋清左衛門残日録」新作の制作も決定。会見では主演の北大路欣也がビデオメッセージを寄せ、人気シリーズの新作に期待をにじませた。

_prw_PI1im_lM5nGOu3

◆『橋ものがたり』 「小さな橋で」 出演者・監督コメント

・松雪泰子(おまき役)
撮影前のリハーサルから入念にやらせていただき、俳優として非常にやりがいのある作品になりました。おまきは人間としても母親としても強い人間ではありませんが、本当にそこに存在しているように、いろいろな感情を表に出せたらいいなと思って演じました。杉田監督には普遍的な人間、家族、母親の日常を切り取っていただきました。

・江口洋介(民蔵役)
民蔵は博打で借金を抱え、家族を置いて姿を消してしまった男です。親も子も事情を抱えた複雑な関係が描かれるのですが、家族が皆たくましく、ベタベタしていないのが演じていてとても気持ちがよかったです。藤沢周平先生の作品には現代に通じるリアリティーがあり、親子の大切なものが凝縮して描かれていると感じました。

・藤野涼子(おりょう役)
まずは着物に慣れようと思い、休日や寝るときに着物を着ようと心掛けました。(妻子ある男と)不倫するという難しい役柄で、どう演技をすれば杉田監督の想像する「おりょう」になれるんだろう、と考えながら撮影に臨みました。

・田中奏生(広次役)
広次という役を自分に選んでもらったからには、全力でやりきりたいと思ったので、どんなに厳しくても頑張ろうと思って演じました。全力でやれてよかったと思います。ただ、実際に自分のお母さんが「おまき」だったら、嫌だなあと思いました(笑)。

・杉田成道監督
『橋ものがたり』は藤沢周平先生の作品の中でも名作であり、ある種の緊張感と覚悟をもって臨みました。藤沢先生の“市井もの”は、現代人がストレートに入り込める部分がたくさんあります。特に「小さな橋で」は、子供が活躍するホームドラマ。時代劇版「北の国から」を目指しました。

◆【藤沢周平 新ドラマシリーズ 第二弾】作品・放送情報
●『橋ものがたり』(原作:藤沢周平 新潮文庫刊/実業之日本社刊)
・「小さな橋で」BSスカパー!にて9月18日(月・祝)よる6時放送
出演:松雪泰子 藤野涼子 田中奏生 江口洋介 ほか
監督:杉田成道 脚本:小林政広

STORY 父・民蔵(江口洋介)が姿を消してから四年、十歳の少年・広次(田中奏生)は母・おまき(松雪泰子)、姉・おりょう(藤野涼子)と三人で暮らしている。飲み屋で懸命に働きながらも自分の元を去った父に恨み言をこぼす母。広次はそんな母を複雑な思いで見つめていた。そんなある日、母とのいさかいが絶えなかった姉・おりょうも、妻子持ちの男と駆け落ちしてしまう。姉をも失った母は心身ともに疲れ果て、飲み屋の常連客の男にすがろうとする。そんな母の様子に、広次は嫌気がさし、葭原で寝転んでいると、男たちに追われている父と偶然再会する…。

・「吹く風は秋」BSスカパー!にて10月放送
出演:橋爪功 臼田あさ美 杉本哲太 ほか
監督:鈴木雅之 脚本:金子成人

・「小ぬか雨」BSスカパー!にて10月放送
出演:北乃きい 永山絢斗 仁科貴 本田博太郎 ほか
監督:井上昭 脚本:中村努
※放送日時は変更になる場合がございます。また、いずれも時代劇専門チャンネルにて後日放送予定です。
◆番組サイト www.jidaigeki.com/hashimonogatari/

●「三屋清左衛門残日録」新作(原作:藤沢周平 文春文庫刊)時代劇専門チャンネルにて2018年春放送
出演:北大路欣也 ほか
監督:山下智彦

◆「藤沢周平 新ドラマシリーズ」とは
時代劇専門チャンネルが2015年からスカパー!やBSフジの協力を得て、藤沢周平の数多の時代小説から選び抜かれた珠玉の作品を映像化した一大プロジェクト。仲代達矢、檀れい、中村梅雀、北大路欣也という名優4人を主役に迎え大好評を博した。誰もが藤沢文学の魅力にふれ、時代劇の素晴らしさを味わっていただけるよう挑戦したシリーズ。

(C)時代劇専門チャンネル/スカパー!/松竹