『猿の惑星』シリーズのマット・リーヴス監督が最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』と次回作『バットマン』を語る

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Entertainment Weekly

映画『猿の惑星』シリーズの監督を務めるマット・リーヴスは、最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』について説明し、さらに次回作の『バットマン』について言及した。Entertainment Weeklyが伝えている。

映画、特に『猿の惑星』シリーズの製作以上に楽しいものはないと明言するリーヴスは、「子どもの頃、テレビで初めて『猿の惑星』を観たんだ。それはテレビシリーズで、僕はたくさんの人形を持っていた。ジョン・チェンバースが手掛けたあのメイクアップは衝撃的だったよ。あんな猿になりたいと本気で思っていた」と語る。

リーヴスは、ルパート・ワイアット監督の2011年の映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編の製作を引き継ぎ、2014年の映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』の監督を務めた。

リーヴスは、リブートシリーズ3作目となる『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』について、「『猿の惑星:新世紀』の監督を引き継いだときはとても過密なスケジュールだった。でも今回は、僕らは全ての『猿の惑星』シリーズを観られる時間があったんだ。スタッフ全員が夢中になって観ていたよ。オリジナルシリーズの真似をしようとはしなかったけど、それがどう影響しているのかは映画を観て確かめてみて」と語る。

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は、人間の兵士たちで構成される“アルファ・オメガ”と呼ばれる軍隊が登場するように、オリジナルシリーズを参考にしているだけでなく、リブート作品で現われているような発展段階にある舞台やキャラクターをシリアスに描いている。

本作では、アンディ・サーキス演じる猿のシーザーとその家族が、ウディ・ハレルソン演じるアルファ・オメガの大佐に復讐する。これまでの作品には人間のリーダーは登場しないが、それはリーヴスの狙いだったようだ。リーヴスは、「ある意味、『猿の惑星:新世紀』は猿の世界の終末の始まりを描いたようなもので、最初にそれを描かなくてはいけないと思った。その部分をしっかりと作り終えてから、シーザーの描写を徹底的に調整した」と説明する。

その方針で製作を進めるのは困難だったようで、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』では、1400あるショットのうち、特殊効果を施していないショットはわずか15だという。リーヴスは、「他の映画ではこんな狂ったようなことはしないよ。とても長い時間、撮影したショットを見つめるんだ」と語り、「僕らの映画には、終盤まで猿の世界に俳優は登場しない。撮影が終わりを迎えたと思ったら、すぐに再編集の作業に取り掛かることになるんだよ」と述べている。

リーヴスは『猿の惑星』シリーズの終了後、ベン・アフレック主演の映画『バットマン』の監督を務めることが決定している。リーヴスはすでに『猿の惑星』シリーズと『バットマン』を重ね合わせて考えているようだ。

リーヴスは、「バットマンとシーザーは、不完全な世界のなかで起こる抗争に立ち向かう」と両キャラクターの共通点を挙げ、「バットマンには、僕の幼少期のころからずっと繋がってきたものを感じる。しっかりとした設定があって、それを掘り下げていくようなジャンルを扱う素晴らしい機会だと思っているよ」と新『バットマン』への強い思いを語った。

映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』は10月13日に日本公開予定だ。