『傷だらけの悪魔』ブルーレイ&DVD 発売記念! 山岸聖太 監督によるトークショー“傷だらけの聖太” 「撮影が思い通りにいかなくて、秘密の会議を開きました」

“フツー”の少女たちの“壮絶”なバトルを描いた人気コミックの実写映画化作品『傷だらけの悪魔』のブルーレイ&DVD 発売を記念し、7月3日、都内で監督自らが撮影の裏側を語るトークショー“傷だらけの聖太”が実施された。

↑(左から)山岸監督、竹田プロデューサー
↑(左から)山岸監督、竹田プロデューサー

抽選によって選ばれた一般の方々向けの上映会終了後、監督の山岸聖太(さんた)監督とプロデューサーの竹田直樹さんが登場、トークショーがスタートした。山岸監督は「プロデューサーの言われた通りにOKを出しました」とコメント、「でも伊藤万理華さんは僕がキャスティングしました」と付け加えた。乃木坂46 のメンバーである彼女は、本作で主人公・舞(足立梨花)の東京にいる親友という役で登場。監督は「あのシーンは最初台本にはなかったんですが、スケジュールが厳しい中でも印象に残るように重要な役を与えました」と語った。また竹田プロデューサーもキャスティングについて、「同時期にほかの学園ものの映画も撮影してたみたいですが、それらの作品に出演している子は絶対にキャスティングしないと決めていました」とコメント。唯一無二のキャスト陣が揃った理由が伺える。

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監督はクランクイン前の稽古について「足立さんはやっぱり経験もあるので、ほかの人よりも際立っていました。江野沢さんに関しては、この時は演技に不安がありましたが、クランクインの時にはもうスイッチが入っていましたね」と振り返りる。しかし撮影中は、「役者のみんなには特に声をかけなかったです。演出の時だけ」と意外な言葉が。すると竹田プロデューサーが「みんなが『どうやって監督とコミュニケーションを取るか』って話してましたよ」と、裏でのやり取りを監督本人の前で暴露した。

サブ2

一番大変だったこととして、監督は「MVと映画では何もかもやり方が違った」ことを挙げ、「どうしても撮影が思い通りにいかなくて、(MVの現場でも一緒に仕事をしている)撮影部と照明部だけを集めて秘密の会議を開きました。『普段のやり方でやろう』って」と、プロデューサーも知らなかったやり取りが行われていたことを暴露。しかし、「それでもうまくいかなくて、いろいろ試行錯誤しながら続けたんですが、そしたらいつの間にか撮影が終わっていました」と当時を振り返った。

サブ6

本作のテーマである“いじめ”については、「いじめっていうのは、ずっと大昔から存在していて、それこそ江戸時代とかその頃にもあったと思うんです。でも、やってることはずっと変わらない。昔は暴力だったかもしれないけど、その時一番近くにあるものを道具として使うんですよね。それが現代では、スマホなんだと思います」と、本作にもたびたび登場する描写から、監督の持論を語ってくれた。
サブ10

最後にお二人から、「手を伸ばしづらい映画ですが、見た方が重たい気分ではなく『おもしろかったな』という快感を得てほしくて、それを目指して作りました」(山岸監督)、「さわやかな邦画が多い中、こんな作品を作ることができて本当に幸せです」(竹田プロデューサー)とコメントしイベントは終了した。

山岸監督

『傷だらけの悪魔』 7月5日(水)ブルーレイ&DVD発売
発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ブルーレイ ¥4,743+税 DVD ¥3,800+税 デジタル先行配信中

【FIX】kizuaku_sellBD_JK

監督:山岸聖太 原作:澄川ボルボックス(「傷だらけの悪魔」<漫画>)
出演:足立梨花 江野沢愛美 加弥乃 岡田結実 藤田富 小南光司 伊藤万理華(乃木坂46)※友情出演

STORY 親の都合で田舎の高校に転校してきた葛西舞(足立梨花)。ダッサいクラスメイトとどこまでも続く田園風景にうんざりしながらも、そこそこ楽しんでいこうと決めた舞の前に現れたのは、中学時代に同級生だった小田切詩乃(江野沢愛美)。舞は詩乃のことを覚えていないものの、舞のグループから酷いイジメに遭っていた詩乃は復讐を決意。詩乃の策略によって逆にイジメの標的とされた舞のスクールライフは、地獄の日々と化していく。でもいつまでも泣いてるわけにはいかない。孤立無援のなか、ついに舞が反撃を開始する!!

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