【トイ・ストーリーの秘密】『トイ・ストーリー』の脚本家が暴露した物語のビハインド:「アンディのお父さんは病気で亡くなったのか」

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Deadline

ディズニー/ピクサーの1995年のヒット作『トイ・ストーリー』には悲劇的なビハインドストーリーがあったと説明しているYouTube動画に対して、それは偽物だと、『トイ・ストーリー』3部作の脚本を書いたアンドリュー・スタントンが言っている。Deadlineが伝えている。

「完全に嘘のニュースだ」とスタントンはツイートし、「#iwasthere(私はそこに居たよ)」とハッシュタグを付けて文章を終わらせた。

スタントンはYouTubeのチャンネル「SuperCarlinBrothers」に映像がアップされたことを受けてツイートした。この映像では、マイク・モーツァルトという名前のプロダクト・デザイナーが、彼の友人で後にピクサーの脚本家となったジョー・ランフトが『トイ・ストーリー』について実際には語られていないビハインドストーリーがあり、彼からそれを暴露されたと言っているのだ。

特に注目すべきは、アンディのお父さんに何が起こったかについてだ。アンディのパパは、この暴露映像の中で語られるには、『トイ・ストーリー』での物語の1年ほど前にポストポリオ症候群で亡くなったというのだ。パパは小さいアンディに古いおもちゃ箱の鍵を残し、その中には3つのおもちゃが入っていた。カウボーイのウッディ、犬のスリンキー、そしてミスター・ポテトヘッドだ。

さらにその暴露映像では、ウッディはただ単に稀少だったのではなく、1950年代にシリアルの会社が景品の見本として作ったものの実際には生産されなかった人形で、世の中にたった一つしか存在しないものだという(スプートニク計画が人気になったせいだ)。

この映像ではほかにも、『トイ・ストーリー』にある様々な手がかりを指摘している。例えば、ウッディのブーツに書かれた文字のことや、アンディのものだと思われていた壁の写真が本当は若い頃のアンディのパパだった(アンディはめがねを掛けていないのに、写真ではめがねを掛けているので、写真はパパが子どもの頃のもので、それにアンディはまだ全部乳歯なのに、壁の写真では前歯が抜けているからアンディではない)とか、アンディ一家の起源(アンディのパパの両親の家だった)など。

2005年に亡くなった『トイ・ストーリー』の共同脚本家であるランフトは、本当にこれらの秘密を暴露したのだろうか? アンディ・パパの悲しい物語は事実なのだろうか? スタントンはそれらに対して、「みんな家に帰って。ここには見るものはないよ」と完全否定している。

↓『トイ・ストーリー』では語られないビハインドストーリーを暴露した映像はコチラ

【暴露映像で語られている内容】
・アンディのパパもアンディという名前だった。
・アンディのパパはどっちかというと貧しい家の子でいじめられていた。特に、『トイ・ストーリー2』に出てくるアル(おもちゃコレクター)にいじめられていた。アルはパパと同年代で、お金持ちの家の子だった。
・アンディのパパのパパ(おじいちゃん)はアルのお父さんの会社で働いていた。
・アンディはウッディの番組が大好きで、人形がどうしても欲しくてシリアルの会社に手紙を書いて応募していたが、スプートニクの打ち上げで宇宙ものが人気となり、ウッディの番組が打ち切られることになって、シリアルのプレゼントもなくなってしまった。まだ見本として1体しか作られていなかったウッディの人形は、結局それ以上作られることがなくなってしまった。子どもたちからの応募の手紙を受け取っていたシリアル会社の秘書は、1体しかない人形を、一番熱心に希望してきた子どもにプレゼントすることにした。それがアンディのパパだった。
・アンディのパパは1957年生まれ。1955年からポリオのワクチン注射は始まっていたが、1961年まで普及していなかったので、貧しかった彼は病気にかかってしまった。彼は特別な病院に治療で行かなければならず、彼の持っていたおもちゃはすべて焼かれてしまったが、3つの人形だけ残すことができた。
・アンディのパパは元気になり、シアトルに住むようになった。ママと結婚しアンディとモリーが生まれたが、ポストポリオ症候群を発症し、子どもの頃に住んでいた家(実家)に戻ってきた。
・パパの容態が悪くなり、おもちゃ箱の鍵をアンディに渡す。アンディが箱を2階から持って降りてくるとパパは亡くなっていた。その後しばらくアンディは箱を開けることを忘れていたが、数日後に箱を開け、ウッディたちを見つける。ウッディたちは時間の経過がわかっておらず、箱を開けたのが自分たちの知っているアンディ(パパ)で、靴の底に名前を書いた人物だと思っている。
・なぜ引っ越しのトラックがあんなに空っぽなのかというと、シアトルに本当の家があって、ここはアンディの祖父母の家でちょっとした思い出の品しかなかったから。