“生きながら、死んでいる。” コンビニに潜む歪みを描くホラー『チルド』本予告&本ビジュアル解禁

第76回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟(FIPRESCI)賞を受賞した話題作『チルド』が、本予告と本ビジュアル、さらに主題歌情報を一挙解禁した。

本作は、新進気鋭の映画レーベルNOTHING NEWが手がける実写長編第1作。監督は本作が長編デビューとなる岩崎裕介。主演に染谷将太、共演に唐田えりか、西村まさ彦、くるま(令和ロマン)らを迎え、コンビニという日常空間を舞台にした“コンビニエンス・ホラー”が展開される。

物語の舞台は、都内のコンビニ「エニーマート 倉冨町7丁目店」。24時間変わらず続く業務、同じ接客、同じ商品――繰り返される日常の中で、わずかな違和感が次第に現実を侵食していく。副店長・堺(染谷)が抱える将来への不安と孤独、そして新人アルバイト・小河(唐田)の登場をきっかけに、閉ざされた空間の“秩序”が静かに崩れ始める。

解禁された本予告では、整然としたコンビニの裏に潜む不穏な空気がじわじわと増幅していく様子が描かれる。「生きていることと、そうでないことが変わらない」という印象的なセリフを皮切りに、日常の歪みが世界の終わりへと接続していく不気味な展開が映し出される。ラストに浮かび上がるコピー“生きながら、死んでいる。”が、作品の核心を強烈に印象づける仕上がりとなっている。

あわせて公開された本ビジュアルは、ピンクの光に包まれた無表情の堺の姿が印象的な一枚。どこか“何かが欠けた”ような違和感を孕み、本作が提示する異常な日常への警鐘を象徴するビジュアルとなっている。

主題歌には、音楽プロジェクトPAS TASTAによる新曲「無限の国 feat. ermhoi」が決定。ermhoiの歌声を迎えた本楽曲は、終わりなく続くコンビニ空間を想起させるタイトルの通り、物語の余韻を静かに締めくくる一曲となる。PAS TASTAは「主人公へのエールのような楽曲」とコメントを寄せている。

本作は、北米最大級のジャンル映画祭であるファンタジア国際映画祭の長編コンペティション部門(シュバル・ノワール)への正式出品も決定。すでにベルリンをはじめ台湾・韓国の映画祭でも高い評価を受けており、国際的な注目が一層高まっている。

コンビニという極めて身近な空間を舞台に、人間の内面と生死の境界を鋭く描き出す『チルド』。その異様な世界観が、観る者に強烈な問いを突きつける。

▼本予告

■作品情報
タイトル:『チルド』(英題:AnyMart)
公開日:2026年7月17日(金)
公開劇場:テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
出演:染谷将太、唐田えりか、西村まさ彦、くるま、長島竜也
監督・脚本:岩崎裕介
プロデューサー:林健太郎、下條友里、井上淳
企画・プロデュース:NOTHING NEW
制作プロダクション:東北新社
配給:NOTHING NEW

©︎『チルド』製作委員会(NOTHING NEW・東北新社)