「75歳になって、今だからこそカースケの言葉が沁みる」中村雅俊が50年の旅路を振り返る

放送開始50周年を迎えた伝説の青春ドラマ「俺たちの旅」が、初の映画化を果たした『五十年目の俺たちの旅』。2026年1月9日より公開中の本作を記念し、1月31日、109シネマズ二子玉川にて中村雅俊生誕記念舞台挨拶+ギネス世界記録™認定式が実施された。

翌2月1日に75歳の誕生日を迎える中村雅俊は、赤のセットアップ姿で登場。「もう75歳ですからね。ちょうど“15年前に”還暦を迎えたので……」と冗談交じりに語り、会場を和ませた。

映画公開から4週目を迎えた現在の心境については、「公開当初は、お客さんが来てくれるのか、どう受け止められるのか不安が多かった」と率直に吐露。それでも、「ファンの方からたくさんお手紙をいただいて、比較的好意的に書いてもらえているので、ホッとしています。今も上映が続いているのは本当にありがたい」と、感謝の言葉を重ねた。

カースケという役と50年向き合ってきたことについては、「もう50年も経つのかと感慨深い」としみじみ。ドラマでの名セリフ「俺は今日一日、精一杯生きりゃ、それでいいんだよ」を引用し、「75歳になった今だからこそ、この言葉が通じる気がする。時代を問わず、カースケの生き方には男女問わず響くものがあるのかもしれない」と語った。

さらに本作では、主演に加え“監督”という新たな肩書きにも挑戦。「監督という仕事は、自分の決断に責任を持つこと。その積み重ねです」と語り、「こうして何度も足を運んでくださる方がいることで、初めて『よかったんだよ』と言ってもらえた気がする」と、充実感をにじませた。

イベント途中には、秋野太作と田中健がサプライズで登壇。50年前と変わらぬ掛け合いに会場は大笑いとなり、田中は「青春ドラマとして成立しているのかが一番心配だった」と明かすと、中村は「ビジュアル的には3人で230歳ですが、精神は青春です」と応じ、大きな拍手が送られた。

この日はもう一つの大きなサプライズも。ドラマ初回放送から映画公開までの期間が「テレビドラマシリーズのメインキャストが同一配役で映画化された最長期間」としてギネス世界記録™に認定。中村は「まさか自分たちが」と驚きを隠さず、「これは間違いなく、皆さんの『俺たちの旅』への愛が生んだ結果」とファンへ感謝を伝えた。

最後に中村は、「50年前はただ楽しいドラマだったものが、いつの間にか青春の金字塔と呼ばれるようになった。その理由は、皆さんの愛です」と語り、「もしこの作品が認められたとしたら、それは皆さんの想いのおかげ。本当にありがとうございました」と深く頭を下げ、温かな拍手の中でイベントを締めくくった。

■作品情報
タイトル:五十年目の俺たちの旅
公開日:2026年1月9日(金)より全国公開中
監督:中村雅俊
原作・脚本:鎌田敏夫
出演:中村雅俊、秋野太作、田中健、前田亜季、水谷果穂、左時枝、福士誠治、岡田奈々
主題歌:「俺たちの旅」/歌:中村雅俊
配給:NAKACHIKA PICTURES

©︎「五十年目の俺たちの旅」製作委員会