「全然まだまだです!『アバター』級を目指したい」山田裕貴、異例の“ラスト舞台挨拶”で語った『爆弾』への尽きない想い

令和最大級の衝撃作として話題を集め、大ヒット上映中の映画『爆弾』。公開から7週目を迎えた12月14日(日)、グランドシネマサンシャイン池袋にて、本作の大ヒット御礼!ラスト舞台挨拶が開催され、主演の山田裕貴が登壇した。満席の客席から大きな拍手に迎えられた山田は、驚異的な興行成績を記録し続ける本作への率直な思いと、観客への深い感謝を語った。

舞台挨拶の冒頭、山田は「みなさんには大変感謝の気持ちでいっぱいですが、全然まだまだです!」と力強くコメント。さらに「『アバター』級の大ヒットを考えると、まだ足りないですね。あと一年半くらい公開してくれないと!」と、全世界的ヒットを見据えた大胆発言で会場を沸かせた。

もともと「もう一度舞台挨拶ができるほどヒットしてほしい」と願っていたという山田。今回の“ラスト舞台挨拶”実現については、「予言があたりましたね。」と、佐藤二朗演じるスズキタゴサクの劇中セリフになぞらえて振り返り、客席からは笑いと拍手が起こった。

公開後も満席が続く状況について、山田は「俳優仲間からも、満席で観られないという連絡が来るんです」と明かし、「みなさんのおかげで作品の関心が高まっていることが、本当にうれしいです!」と、観客の熱量が業界内にも広がっていることを実感している様子だった。

また、自身も劇場に足を運び何度か鑑賞していることを明かし、「複数回観て、伏線や細かい描写を楽しんでくださっているのが伝わってきて、すごく励みになります」とリピーターへの感謝を口にした。客席に鑑賞回数を尋ねると、10回、20回と手が挙がり、25回鑑賞したという観客も登場。「俺の前で嘘をつくなよ」と劇中さながらの一言で会場を盛り上げつつ、「25回観た先に何が見えましたか?」と直接問いかける場面も印象的だった。

その流れで披露されたのが、山田自身の提案によって生まれたという撮影秘話だ。「タゴサクの回想に出てくる“みのりちゃん”は、もともと映画には登場しない予定でした。でも必要だと思って、監督に相談したんです」と語り、さらに自身が演じる刑事・類家の登場タイミングについても、「満を持して登場するために、構成を調整してもらいました」と、原作と脚本を何度も読み込みながら役を作り上げていった過程を明かした。

舞台挨拶後半では、2026年に向けた抱負として「毎回が勝負なので、来年も変わらず、作品に全力投球で向き合っていきます」と決意表明。この日は佐藤二朗への思いも背負い、タゴサクを思わせる衣装で登場したことも語り、「またゆっくりお話しできる日が来たら」と共演者へのリスペクトをにじませた。

さらに、クリスマス直前のサプライズとして、山田演じる類家のビジュアルをあしらった特製ケーキが登場。「これ、爆弾入ってないよな…?」と箱を揺らして確認する一幕もあり、会場は温かな笑いに包まれた。

最後に山田は、「この映画は、回数を重ねるほど楽しめると自信を持って言える作品です。『爆弾』を愛してくださって、本当にありがとうございます」と改めて感謝を伝え、「この作品で、少しだけ自分を認めてもいいと思えました。実力と結果が伴う俳優になれるよう、これからも精進します」と真摯な言葉で“ラスト舞台挨拶”を締めくくった。

極限のリアルタイム・ミステリーと、観る者を圧倒する情報量と緊張感で、日本中に“爆弾現象”を巻き起こしている映画『爆弾』。その勢いは、まだまだ止まりそうにない。

■作品情報
タイトル:映画『爆弾』
出演:山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、片岡千之助、中田青渚、加藤雅也、正名僕蔵、夏川結衣、渡部篤郎、佐藤二朗
原作:呉勝浩「爆弾」(講談社文庫)
監督:永井聡
脚本:八津弘幸、山浦雅大
主題歌:宮本浩次「I AM HERO」(UNIVERSAL SIGMA)
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:大ヒット上映中

©呉勝浩/講談社 2025映画『爆弾』製作委員会