山田洋次監督の91作目となる最新作『TOKYOタクシー』が11月21日(金)に公開され、主演の倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優ら豪華キャストと山田監督が登壇する初日舞台挨拶が開催された。作品を鑑賞したばかりの観客の前にキャストが登場し、感謝と興奮が入り混じる特別な時間となった。 

冒頭、満席の客席から大きな拍手が起こる中、倍賞千恵子が「富士山は日本一だと思っていたけれど、この映画はその富士山を超えるような素晴らしい映画になったと自負しています」と力強く語り、観客の胸を打った。 
木村拓哉は、作品の公開を迎えた心境を次のように語った。「この作品を受け取ってくれてありがとうございます。本日をもって、『TOKYOタクシー』が客席にいる皆さんのものになります。今日はその瞬間を見届けにきました」さらに本作を象徴する“奇跡の出会い”にちなみ、自身の忘れられない出会いについて尋ねられると、「今後も忘れることのできないのは、この作品自体だと思います。観客の方が向けてくださる温かい目は忘れられないですね」と静かな熱を込めて語った。 
蒼井優は自身の“忘れられない出会い”として山田監督の存在を挙げ、「46道府県残っているので“○○タクシー”シリーズできます」と笑顔でコメント。これに対し木村が即座に「なら、やろう!」と応じ、会場は大きな笑いと拍手に包まれた。 
重いシーンでも現場は笑いにあふれていたと語る蒼井。「迫田さんが“こういうの得意!”と言った瞬間、監督にすぐ“違う違う!”と止められていた」と撮影現場の空気を明かし、客席を笑わせた。 迫田孝也は、蒼井とのシーンを語りながら「彼女の笑顔が本当に記憶に残っている」としみじみ。優香は、木村演じる夫との喧嘩シーンで山田監督から「家族は大切にね!」と言われた言葉が心に残ったと話した。 
長時間の車内シーンで絆を深めた倍賞と木村。倍賞は木村について、「心を投げかけても受け止めてくれる人。本当に幸せでした」木村は倍賞について、「包み込んでくれる笑顔と、心地のいい魔法をかけてもらえるような方」と語り合い、最後には微笑みながらハイタッチ。会場からは歓声と拍手が湧き上がった。 
本作のイメージカラーであるピンクのテープカットを登壇者全員で実施し、木村は最後に、「何度か乗りたくなるタクシーになっていたら嬉しい」と満面の笑顔で挨拶。映画の門出を高らかに祝う温かな舞台挨拶となった。


■作品情報
タイトル: 『TOKYOタクシー』
出演: 倍賞千恵子、木村拓哉、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、神野三鈴、イ・ジュニョン、マキタスポーツ、北山雅康、木村優来、小林稔侍、笹野高史
監督: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝原雄三
原作: 映画『パリタクシー』(監督:クリスチャン・カリオン)
配給: 松竹

©2025 映画「TOKYOタクシー」製作委員会
Remake rights: courtesy of Pathé- Une HIRONDELLE PRODUCTIONS
Based on the film “UNE BELLE COURSE” written by Christian Carion and Cyril Gély directed by Christian Carion
© 2022 – UNE HIRONDELLE PRODUCTIONS – PATHE FILMS – ARTEMIS PRODUCTIONS – TF1 FILMS PRODUCTION

