堺正章、いちご大福でフランスを制す!?カトリーヌ・ドヌーヴとの共演秘話を披露!

フランス映画界の至宝カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務める日仏合作映画『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』の先行公開初日記念舞台挨拶が、10月10日(金)にTOHOシネマズ シャンテで開催された。イベントには、息子・ハヤト役の竹野内豊、父・ユウゾウ役の堺正章が登壇し、満員の観客を前に撮影の裏側や、ドヌーヴとの知られざる共演秘話を明かした。

竹野内は「先行上映ということで遠方から来てくださった方もいらっしゃると思います。日本で初めてご覧いただける方々と直接お会いできて嬉しいです」と感謝の笑顔を見せた。堺は「去年の1月に撮影を行い、やっと日の目を見ることができました。本作を通して、生きていく上でのテーマを観客の皆さんに感じていただけたら」と語り、作品への想いをにじませた。

エリック・クー監督のもと、国際色豊かな撮影現場となったという本作。竹野内は「監督がとにかく現場を楽しんでいらっしゃって、“Are you happy, Yutaka?”とよく声をかけてくれました。笑顔が絶えない、すばらしい現場でした」と振り返る。堺も「ドヌーヴに対して最敬礼するような雰囲気ではなく、リラックスして演じられる居心地の良い現場でした」と語り、フランスの名優との距離の近さを感じさせた。

さらに撮影前の“お祓い”の場面では、堺が通訳を買って出たという。竹野内は「神主さんの言葉を堺さんが英語でカトリーヌさんに説明されていて、それがフランス人スタッフにも伝わっていた。撮影前からすでにユウゾウとクレアの関係が出来上がっていました」と感激のエピソードを披露。堺は「“出来上がっている”というのはコミュニケーションが取れているということですからね!」と笑いを誘った。

そんな中で生まれたのが、伝説となる「いちご大福作戦」だ。堺は「どうやってカトリーヌの心を開こうかと考えて、いちご大福を差し入れたんです。“これは何?”と興味津々で食べてくれて、それ以来ハグまでしてくれるように! フランスを制したと思いました」と笑顔で語り、会場を沸かせた。

最後に竹野内は「今見ている世界だけが全てではなく、見えないところに大切なメッセージが込められた温かい作品です。多くの方に広めていただけたら」とアピール。堺も「幸せは自分だけで作っているのではなく、誰かが作ってくれている部分がある。そんなことを感じていただけたら嬉しいです」と穏やかに語り、温かな拍手でイベントは締めくくられた。

■作品情報
タイトル: 『SPIRIT WORLD -スピリットワールド-』
公開日: TOHOシネマズ シャンテにて先行公開中/10月31日(金)より全国拡大公開
出演: カトリーヌ・ドヌーヴ、竹野内豊、堺正章、風吹ジュン、でんでん、鈴木慶一、五島舞耶、吉田晴登、細野晴臣、久保田麻琴、斎藤工
監督: エリック・クー
脚本: エドワード・クー/金沢知樹(脚色・日本語監修)
制作プロダクション: Wild Orange Artists/KNOCKONWOOD/Zhao Wei Films/m.i. Movies
配給: ライブ・ビューイング・ジャパン
配給協力: ラビットハウス
製作国: 日本・シンガポール・フランス合作/2024年/97分

©︎L. Champoussin / M.I. Movies / ©2024「SPIRIT WORLD」製作委員会