2023年に第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をW受賞し、時代小説・ミステリー双方のファンを熱狂させた永井紗耶子の小説『木挽町のあだ討ち』が、ついに映画化されることが発表されました。公開日は2026年2月27日(金)。監督・脚本を務めるのは、『東京タワー』や数々の時代劇ドラマで高い評価を得てきた源孝志。主演・柄本佑と共演・渡辺謙による豪華初共演にも注目が集まります。
物語は、江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に展開します。雪の夜、美しい若衆・菊之助が成し遂げた仇討ちは、美談として語り継がれました。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・加瀬総一郎(柄本佑)が真相を探るため芝居小屋を訪れます。証言を重ねる中で次第に浮かび上がる真実――そこには、人々の想像を超える「秘密」が隠されていました。
人情劇でありながら、緻密な構成と謎解き要素を兼ね備えた巧妙な展開は、まさに“江戸の本格ミステリー”。観客を「目撃者」に変える極上のエンターテインメントに仕上がっています。
【キャスト&監督情報】
♦柄本佑(加瀬総一郎役)
『きみの鳥はうたえる』で数々の映画賞を受賞し、大河ドラマ「光る君へ」でも記憶に新しい柄本が、本作では真実を追う田舎侍を好演。刑事コロンボを思わせる観察眼とチャーミングな人柄を併せ持つ探偵役的存在として事件に挑みます。
♦渡辺謙(篠田金治役)
『ラスト サムライ』以来、国内外で高い評価を得てきた名優。芝居小屋「森田座」を取り仕切り、仇討ちの裏で謀略を巡らせる黒幕・篠田金治を重厚に演じます。柄本との初共演で生み出される化学反応は必見です。
♦監督・脚本:源孝志
「グレースの履歴」で向田邦子賞を受賞するなど、映像美と人間描写に定評のある源孝志監督。『刑事コロンボ』に着想を得て構築した脚本は、群像劇的な深みとサスペンスの疾走感を両立させた意欲作となっています。
■作品情報
タイトル:木挽町のあだ討ち
原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社刊)
監督・脚本:源孝志
出演:柄本佑 渡辺謙
公開表記:2026年2月27日(金)全国公開
企画協力:新潮社
配給:東映
Ⓒ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会