満島ひかり「完成作が大好きになりました!」『ホウセンカ』完成披露上映会で熱い想いを告白

アニメ映画『ホウセンカ』(10月10日公開)の完成披露上映会が、9月4日(木)に新宿バルト9で開催された。上映前の舞台挨拶には、W主演を務める小林薫と戸塚純貴、阿久津のパートナー・那奈を演じた満島ひかりと宮崎美子、人の言葉を話すホウセンカ役のピエール瀧、そして木下麦監督が登壇。会場は満員御礼となり、熱気に包まれた。

主人公・阿久津の現在を演じた小林薫は、「ささやかな事がすごく大事で、幸せなことだと思わせる作品です。観終わった後はとても良い気持ちで帰れました」と作品の温かさをアピール。声優ならではの挑戦についても「声だけで表現するのは違和感もあったが、全力で臨みました」と振り返った。

阿久津の過去を演じた戸塚純貴は、「小林さんの声に引っ張られるように演じました」と声優初挑戦の手応えを語り、初共演の満島からも「空っぽな声がとても素敵で、その空っぽさに救われました」と独特の演技に感動の言葉が寄せられた。

那奈の声を務めた満島ひかりは、「アニメーションの現場はいつも圧倒されます。今回はフィルム時代の日本映画のような、美しい余韻のある作品に参加できて本当に嬉しい。私は完成作が大好きになりました」と笑顔でコメントし、会場の拍手を誘った。

また、人の言葉を話すホウセンカ役を務めたピエール瀧は「小林さんに台本のページのめくり方をアドバイスしたけれど、後から『ジブリをやっていた人だ!』と気づいて恥ずかしくなりました」とエピソードを披露し、観客を沸かせた。

さらにこの日は小林の74歳の誕生日と重なり、監督から描き下ろしの似顔絵と戸塚から花束が贈られるサプライズも。小林は「このイラストは家宝にします」と満面の笑みを見せた。

『ホウセンカ』は10月10日(金)より全国ロードショー。翌11日(土)には、新宿バルト9にて公開記念舞台挨拶の開催も決定している。小林薫、戸塚純貴、満島ひかり、宮崎美子、ピエール瀧、木下麦監督が登壇予定だ。

■作品情報
タイトル:『ホウセンカ』
公開日:2025年10月10日(金) 全国ロードショー
監督・キャラクターデザイン:木下麦
原作・脚本:此元和津也
アニメーション制作:CLAP
音楽:cero(髙城晶平、荒内佑、橋本翼)
キャスト:小林薫、戸塚純貴、満島ひかり、宮崎美子、安元洋貴、斉藤壮馬、村田秀亮(とろサーモン)、中山功太、ピエール瀧 ほか
配給:ポニーキャニオン

©此元和津也/ホウセンカ製作委員会