映画『火の華』劇場公開が決定!延期を経て、ついに10月31日より公開へ

一度は公開延期となっていた映画『火の華』が、2025年10月31日(金)よりユーロスペースほか全国順次公開されることが決定した。製作・配給を手がけるアニモプロデュースより、公開に至る経緯とその決意が正式に発表された。

本作は、2016年に報道された自衛隊日報問題をモチーフに、元自衛官の壮絶な体験とその後の運命を描く完全オリジナルストーリー。長岡花火など実写で撮影された花火の美しい映像と共に、「戦い」や「平和」の本質に迫る社会派ドラマとなっている。

主演を務めるのは、企画・脚本にも参加した山本一賢。共演には柳ゆり菜、松角洋平、ダンカン、伊武雅刀ら実力派キャストが名を連ねる。監督は、長編デビュー作『JOINT』で新藤兼人賞銀賞を受賞した小島央大。2作目となる本作では監督・脚本・編集・音楽までを自ら手がけ、映像表現の可能性を追求している。主題歌には、大貫妙子&坂本龍一による「Flower」を起用。作品にさらなる深みと余韻を与えている。

本作は当初、2024年12月に全国公開を予定していたが、出演者兼プロデューサーが関与した傷害事件を受け、公開は一時延期されていた。製作・配給を務めるアニモプロデュースは、裁判の経過を慎重に見守った上で、今年4月に執行猶予付きの判決が確定したことを受け、今回の公開再決定に至ったという。

声明では、「当該事案は映画とは無関係な場所で発生したものであり、個人の問題が作品そのものの責任に直結するものではない」という立場から、作品に携わった多くの関係者の思いを尊重し、劇場公開を決断したことが明かされている。

また、本編はすでに完成されたオリジナル版をそのまま上映する予定で、再編集等は行われないとのこと。

■映画情報
タイトル:火の華
公開日:2025年10月31日(金)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督・編集・音楽:小島央大
企画・脚本:小島央大、山本一賢
出演:山本一賢、柳ゆり菜、松角洋平、ダンカン、伊武雅刀 ほか
主題歌:「Flower」大貫妙子&坂本龍一(commmons/Avex Music Creative Inc.)
上映時間:124分
製作・配給:アニモプロデュース

ストーリー:
2016年、南スーダンにPKOとして派遣された自衛官・島田東介。銃撃戦の中で親友を失い、少年兵を射殺したことで心に深い傷を負う。2年後、悪夢に悩まされながらも、新潟で花火工場に勤める彼は、花火師として生きる道を模索していた。しかし、平穏な日々の中にも過去の闇は迫り、再び島田の運命が揺らぎ始める——。

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