シリーズ累計発行部数1,000万部を超える漫画を原作に、人間の体の中を舞台に繰り広げられる“世界最小の物語”を、永野芽郁=赤血球、佐藤健=白血球(好中球)のW主演で映画化する『はたらく細胞』が、12月13日より公開中。そのヒットを記念して、12月23日に新宿ピカデリーにて「メガヒット!記念舞台挨拶」が行われ、永野芽郁、佐藤健、芦田愛菜、阿部サダヲ、武内英樹監督が登壇した。
12月13日に公開を迎え動員・興行収入共に初登場第1位を獲得した本作は、12月20~22日の3日間で動員385,577人、興収532,464,400円を記録し、同時期に公開された並み居る新作映画を抑え2週連続で1位を獲得。累計成績は動員1,283,872人、興収1,758,132,780円を突破。公開オープニングの興行収入成績としては、『キングダム 大将軍の帰還』『ラストマイル』に次いで2024年公開の実写邦画作品としては第3位の成績となっていることからも、最終興行収入50億円も視野に入ってきた。
そんな本作のメガヒットを記念して実施した舞台挨拶では、永野芽郁が赤血球を思わせる真っ赤なノースリーブのドレス、佐藤が白血球を彷彿とさせるジャケットからブーツまで白尽くしの全身ホワイトコーデ、芦田が可憐な日胡を連想させるブルーを基調とした花柄のドレス、阿部が父親役に相応しいシックなブラウンの上下と、思い思いのファッションでステージに登場。佐藤はさっそく「衣装のフィッティングでは靴まで赤かったから、俺も真っ白にしなきゃいけないと思ったのに…黒い靴を履いていらっしゃる!俺は白すぎるよ!」と、永野に対しぼやきにも似たコメント。対する永野は「爪も赤にしたので赤すぎるかなと思って…。でも今日もかっこいい!真っ白でもかっこいいですね!」と佐藤のコーデを絶賛し、会場からは大きな拍手が。すかさず阿部が、トイレを我慢する自身のシーンになぞらえながら「ぼくの恰好は別にうんこじゃないですよ!」と差し込み、客席は爆笑の渦に包まれていた。
既に記録的メガヒット中の本作については、監督やキャスト陣の耳にも各所から絶賛の声が届いているという。メガホンを取った武内監督は、「『こんなに泣ける映画だと思わなかった』という声が一番多かったです」と、予想外の感動の声の大きさに言及。「先日4DXでこの作品を観たのですが、劇場で小さい子たちが血小板の恰好をして観に来てくれていて嬉しかったです。赤血球とか白血球とか、全員コスプレで観てほしいですね!」と笑顔でコメントした。
永野は「私の周りもみんな観てくれていますね。全国の劇場さんが映画の装飾で盛り上げてくれていたので、映画を観た後その装飾の前で、敬礼ポーズをした写真を送ってくれたりします!」、佐藤は「僕も続々と『映画観たよ』『2時間あっという間だった』と報告の連絡をもらっています。母からも2回目を観たと連絡がきて、2回目のほうが純粋に感情移入できてもっと面白かったと言っていました」と、周囲から嬉しい鑑賞報告をもらっていることを明かした。
阿部サダヲ演じる茂の娘・日胡を演じた芦田は、「私の演じた人間パートは原作に無かったので不安もあったのですが、家族が映画を観て、面白くてタメになったと言ってくれました。人間パートがあるからこそ、自分の体だったらどうなっているのかがわかりやすかったと言われて嬉しかったですね!」と、家族の感想に勇気づけられていた様子。続いて阿部が「もう一回観たいという人も周りに多いですし、自分の体を大事にしようと思ったという感想も多くもらうので、みんなどれだけ不摂生してたんだよと(笑)。勉強にもなる映画で良かったなと思います」と、不摂生にもほどがある父・茂役らしくコメントした。
本作は、「笑って、泣けて、タメになる」映画として好評を博しているが、現在、感動・号泣する観客が続出中。SNSでも思わず泣いてしまったという感動の声が絶えず上がっているが、実際に本作を観た出演者たちは、大きな感動を覚えたという。永野は「大号泣!台本を読んでいたはずなのに、完成した映画を観たとき嘘みたいに泣きました。終わった後目が腫れ上がっていて、誰かに見られていないか気になるぐらい、恥ずかしかったですもん」と人目を憚るほど感涙していたことを明かした。感受性の高さから映画を観ると大体泣いてしまうという佐藤は、「阿部さんが、愛菜ちゃん演じる日胡が病気だと知って、一人で『なんで俺じゃないんだ』と嘆くシーンで、イスから崩れ落ちて泣きました」と大号泣してたことを告白。芦田も阿部のシーンで涙したといい、「私は阿部さんが一人で、日胡が作ったお弁当を食べながら泣いているシーンにグッときました。撮影では見られなかったのでスクリーンで観たんですが、阿部さんの背中から辛さが伝わってきて、こんな風に茂さんは思ってくれていたんだなって、日胡ちゃんとして辛かったです」と、確かな演技力に言及。これには阿部も「愛菜ちゃんとのシーンはリハーサルからこっちも泣けたし、家族もあのシーンは泣いたって言っていました」と芦田を絶賛しながらも、「でも、途中僕がクラゲに刺されるアクションをするシーンがあって、家族はそこで少し冷めたらしいです。やめろ、調子に乗るなと(笑)」と、阿部らしい軽妙なトークで会場を笑わせていた。
武内監督は、「芦田さんと阿部さんの病院でのシーンでは、僕の横に医療監修の先生がいたんですが、隣でシクシク泣き始めたので、これはいけるなと思いました(笑)!」とまさかの方法で手ごたえを感じていたそう。さらに、「人間パートが無いことが原作の特徴でもあるので、映画化でそれを出すのはかなり禁じ手というか、受け入れられるか不安もありました。でも結果良かったという声をたくさんいただくので、やってよかったと思います!」と力強くコメントした。芦田も「シチュエーション的にも辛いシーンだったんですが、壁を挟んで声が聞こえない場面で阿部さんが一生懸命伝えようとしてくださるのが素敵で、自然に日胡ちゃんの気持ちになれました。阿部さんの顔を見ていたら泣けてきたし、日胡としてありがとうという感情が出てきました」と、阿部との共演により、各方面から大絶賛されている感動シーンが完成したことを明かしていた。さらに、阿部が思わず「リハーサルからがーって泣いて、昔からあなたはすごいけど…どうやってるの?」と、芦田の抜群の演技力を絶賛しつつ“泣き”の芝居について質問する一幕も。続けて佐藤も「愛菜ちゃんは小さい頃から泣くべきところで泣けてたと思うけど、小さいときと大人になってからでは、泣き方は変わるものなの?」と質問すると、芦田は謙遜しながらも「小さいときは悲しいことを想像したりしていたけど、最近は役の気持ちになるようになりました」と、自身の涙の演技について回答。これには佐藤も「大人になられて…素晴らしいですね!」と敬意を示し、会場からも大きな拍手が巻き起こった。
イベントの最後には、ここまでともに駆け抜けてきたW主演の永野と佐藤が、互いに感謝とリスペクトを込めたメッセージを贈り合った。佐藤は「『るろうに剣心』で初めて小学生の永野さんにお会いして、それから朝ドラ『半分、青い。』で共演して、その6年後に『はたらく細胞』でご一緒してもらいました。あなたを見て思うことは、女優さんには演技力ももちろん必要だけど、それ以外での存在の仕方、撮影現場や舞台挨拶やバラエティ番組での居方、あり方というのは、本当にお芝居をすることと同じぐらい大切なんだというのを、あなたを見ているとすごく思わされます。こんなに、存在しているだけで周りの方を喜ばせられる人ってやっぱりいないと思っていて、そこがあなたの本当に素晴らしい、とても魅力的なところだし、それを本作で間近で見させてもらって、僕はとても幸せでした。本当に、一番の幸せ者でした。小さい頃から知っているので、白血球と赤血球じゃないですけど、『立派になったな』と言いたいです」と、W主演として撮影時も宣伝時もそばで永野を見てきた佐藤だからこその目線で、永野の魅力を熱弁した。対する永野は「思ったよりしっかりしたコメントをもらっちゃった!」と照れながらも、「朝ドラで健さんとご一緒したときは、絶対的にいてくれなきゃいけない存在だったんです。『はたらく細胞』も、赤血球にとって白血球さんはいてくれなきゃ困っちゃう存在で。だから私からすると、健さんはいつもご一緒するときはいてくれなきゃいけない人なんです。撮影現場はもちろん、本作の宣伝で取材や番組に出させていただいているときも、健さんがいてくだされば大丈夫って私自身も思うんです。なので、これからも一緒にいてください」と笑顔で答え、会場から惜しみない拍手を贈られていた。
『はたらく細胞』
2024年12月13日(金)公開
監督:武内英樹
原作:清水茜「はたらく細胞」 原田重光 初嘉屋一生 清水茜「はたらく細胞BLACK」
脚本:徳永友一
主題歌:Official髭男dism「50%」
出演:永野芽郁 佐藤健 芦田愛菜 山本耕史 仲里依紗 松本若菜 染谷将太 板垣李光人 加藤諒 加藤清史郎 マイカピュ 深田恭子 片岡愛之助 新納慎也 小沢真珠 Fukase(SEKAI NO OWARI) 阿部サダヲ
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 映画史上最“小”の主人公…その名は、細胞。人間の体内の細胞、その数なんと37兆個。酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちが、あなたの健康と命を守るために日夜全力ではたらいているのだ。高校生・漆崎日胡(芦田愛菜)は、父親の茂(阿部サダヲ)と2人暮らし。まじめな性格で健康的な生活習慣の日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。親子でも体の中はえらい違いだった。仲良し親子のにぎやかな日常。しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?
©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024映画「はたらく細胞」製作委員会