エイミー・ワインハウスの半生を描いた『Back to Black』が、邦題『Back to Black エイミーのすべて』として、11月22日より公開されることが決定した。
世界中で3,000万枚以上のレコードを売り上げ、現在でも月間8,000万回以上のストリーミング再生数を誇る、近年の歴史上最も偉大なアーティストの一人エイミー・ワインハウス。様々な音楽的要素を融合させて独自のスタイルとサウンドを作り上げ、アルバム「バック・トゥ・ブラック」を発表してグラミー賞5部門受賞という栄誉に輝き、ヒット・シングル「リハブ」ではグラミー賞主要4部門のうち、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人の3つを含む全5部門を受賞して、世界的な話題となった。一躍スターとなったエイミー・ワインハウスだったが、アルコール依存症や離婚問題で世間を騒がせたことでも知られる。若くして脚光を浴び、突然の名声に戸惑いながらも、感情むき出しの歌詞に独特のけだるいハスキーボイスで本能のままに歌い続けた、“愛に生きた”稀代の歌姫だった。
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』や『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で知られるサム・テイラー=ジョンソンがメガホンを取り、エイミー・ワインハウスを演じるのは、現在27歳で英国のドラマ「インダストリー」シリーズでメインキャラクターを務め、映画『バービー』では王女バービーを演じた現在ブレイク中のスター、マリサ・アベラ。その他、英国アカデミー賞受賞俳優ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞のノミネート俳優レスリー・マンヴィルなどが脇を固めている。
2011年7月23日、アルコールやドラックへの依存が深刻化し急性アルコール中毒で27歳の若さで急死したエイミー・ワインハウス。その訃報を受け、多くの著名人が追悼コメントを寄せた。ヘアスタイルを真似ていたというレディー・ガガは「彼女がいてくれたから、私は一人じゃないと思えるようになった」と語り、「彼女はジャズに生き、ブルースに生きた。ポップミュージックの歴史を変えた人物」と称賛。最後に共演したトニー・ベネットは「ヴォーカリストとして素晴らしいセンスを持ったミュージシャンで、類稀な才能がこんなにも早く終わりを迎えて、本当にショックを覚えている」とコメント。レトロ風の楽曲を歌う女性ボーカルとして先駆者的存在だったというアデルは「自分の道を切り開いてくれた」と語る。公私ともに交流があった親友の一人ケリー・オズボーンは「涙が溢れて息が出来ない。”本当のあなたの姿”を決して忘れないわ」とコメントを寄せた。ほかにもエルトン・ジョンは「彼女は英国が生み出した最も将来性のあるアーティストの一人だった」と投稿。ケイト・モスは「私の心は彼女と共にあります。この世界から彼女のような才能が消えるのを見るのは悲しい」と、アッシャーは「君を知ることができてハッピーだった。早く逝き過ぎだ。君がいなくて寂しくなるよ」と言い、リッキー・マーティンは「ビューティフルガールよ、良く休んでくれ。君はもう自由なんだから」とコメントした。パティ・スミスやグリーン・デイは彼女に捧げる楽曲を披露するなど、エイミー・ワインハウスの音楽は、世界中の人々に愛され、今なお多大な影響を与え続けている。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した彼女のドキュメンタリー映画『AMY エイミー』は、批評家たちが絶賛する一方、エイミーの父親ミッチは「ネガティブで悪意があり、誤解を与えるようなエイミーの姿を描いている」と激怒し、ほかにも彼女に近しかった人の一部からは作品に反対するキャンペーンが繰り広げられたという。本作は、親族をはじめエイミー・ワインハウス財団公認の作品である。
『Back to Black エイミーのすべて』
2024年11月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
監督:サム・テイラー=ジョンソン
出演:マリサ・アベラ ジャック・オコンネル エディ・マーサン ジュリエット・コーワン サム・ブキャナン レスリー・マンヴィル
配給:パルコ ユニバーサル映画
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