【バック・トゥ・ザ・フューチャーならず!】デロリアンに乗って時速88マイルを出した男性がスピード違反で捕まっちゃった

Spencer White poses in front of his 1982 DeLorean. Samie Gebers/Signal

The Signal

アメリカ人のスペンサー・ホワイト氏はデロリアンに乗って時速88マイル(時速約140キロ)を出したが、“バック・トゥ・ザ・フューチャー“は実現しなかった。その代わりに、違反切符を着られることとなったが、彼にとってはいい思い出となったようだ。The Signalが伝えている。

1985年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、エメット・ブラウン博士(ドク)が開発した車型タイムマシン、デロリアンで時速88マイルのスピードを出すとフラックス・キャパシター(次元転移装置)が作動し、搭乗者がタイムスリップする様子が描かれた。

しかし、実際に試したホワイト氏の身には起こらなかったようだ。彼は1982年製のデロリアンに乗り、ロサンゼルス郊外の国道14号線にさしかかると、スピードメーターを確認。スピードメーターには時速85マイルと表示されていた。

「時速88マイルのスピードを出そうと思ったんだ」とホワイト氏は言う。「あと時速3マイル上げるだけだ」ホワイト氏は警官に見つかるまでの数秒間で、時速88マイルのスピードを出したと説明する。

彼がニューホール大通りの出口で停車すると、警官は笑顔で彼に近づいてきたと言う。
「警官は時速何マイルで走っていたと思うか僕に尋ねてきたんだ」とホワイト氏。警官は笑顔のまま、ホワイト氏にちょうど時速88マイルのスピードで走っていたということを伝えた。「僕らはどっと笑いだした」とホワイト氏は語り、警官はホワイト氏に時速88マイルを表示したスピード測定器を見せた。

A CHP officer's radar gun clocked Spencer White's DeLorean at 88 mph. Courtesy photo

ホワイト氏は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て以来、あの象徴的な車を手にしたいと10年間思い続け、一か月前についにデロリアンを入手。「80年代、あるいは90年代に育った子どもなら誰でも“88”という数字は特別に感じるんだ」

ホワイト氏が、デロリアンや『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のファンが集まるSNSに違反切符を投稿したところ、大きな反響を呼んだ。

違反切符を発行した警官は立ち去る前、ホワイト氏にフラックス・キャパシターは車内にあるかと尋ねた。しかし、運悪く、彼は装置を家に置いたままであった。
「おそらく、フラックス・キャパシターを持っていたら、警官は僕を放免してくれただろうね」とホワイト氏はジョークを言った。今では、彼は常にフラックス・キャパシターをデロリアンに搭載したままにしているそうだ。

Spencer White claims that he will now keep his flux capacitor inside his DeLorean at all times. Samie Gebers/The Signal