ジョージ・クルーニー「僕がアルメニアに行っている間に妻が双子を出産したら、僕は二度と家に帰れないよ」とジョークを言う:オーロラ賞授賞式でのビデオメッセージ

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The Hollywood Reporter

ジョージ・クルーニーは、みずからの危険を顧みず他人の命を救おうとし、人権擁護に貢献した人に贈られるオーロラ賞授賞式のビデオメッセージで、「もし僕がアルメニアに行っている間に妻が双子を出産したら、僕は二度と家に帰れないよ」とジョークを飛ばし、会場の笑いと賞賛を得た。オーロラ賞はオーロラ・マルディガニアンというアルメニア人虐殺(1915~1923年)を生き抜いた女性の名から付けられ、クルーニー自身も賛同する賞で、昨年はアルメニアで行なわれた授賞式の司会を彼が務めている。The Hollywood Reporterが伝えている。

オスカー俳優であり、人道主義の活動家で、もうすぐ父になるクルーニーは、アルメニアのエレバンで開かれたオーロラ賞の授賞式のビデオメッセージで、「本当はエレバンにいたはずなんだけど、もしそっちに行って、その間に妻が双子を出産してしまったら、僕は二度と帰って来られなくなってしまうんだ」と語り、会場の笑いを誘った。

クルーニーの妻のアマル・クルーニーは国際的に有名な人権派の弁護士で、2014年の9月にベニスで彼と結婚式を挙げた。彼女は6月に双子を出産予定で、小児科医によると双子は予定より早く生まれることが多いそうだ。

クルーニーは昨年のオーロラ賞の授賞式でエレバンに行っており、賞の選定委員の一人となっている。彼は今スーダン、ダルフール、そしてアフリカのその他の地域での、人道主義の危機に対して熱心に活動している。

今年のオーロラ賞は、アムステルダム出身のNYのカトリックの宣教師であるアメリカ人、トム・カテナ医師に贈られた。彼はスーダンの戦争地帯を永久拠点にするたった一人の医師として、何千という人の命を救ってきた。

クルーニーは、「暴力と戦争が人々の精神と忍耐力を脅かし続ける限り、カテナ医師のように自分を犠牲にして、生き延びるためではなく、生き続けるために人々を助け、力を与え、そして祝福するというのはとても重要なことだ」とカテナ医師を称え、「彼は私たちみんなにとってお手本になる人物であり、真の変化を起こすことができる人物の見本である」とメッセージを贈った。

カテナ氏は授賞式のあと取材陣に、「ジョージ・クルーニーのような人物がいることでとても助けられている。スーダンの戦争地帯での苦闘にとても貢献してくれている」と語った。