杉咲花「そんな歪んだ正義、絶対に間違ってる」涙ながらに訴える!『朽ちないサクラ』予告編

「孤狼の血」、「佐方貞人」、「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家の柚月裕子の小説を、杉咲花主演で映画化する『朽ちないサクラ』が、6月21日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。

本作の原作は、柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」で、主人公は県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察”の存在に迫っていく異色の警察小説。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズだ。

予告編は、桜が美しく咲き誇る中、ストーカー殺人、警察の不祥事、親友の死、事件が重なり合い緊迫する様子から始まる。捜査権の無い警察事務職員・森口泉(杉咲花)は、警察の不祥事が明るみに出たことを、親友で新聞記者の津村千佳(森田想)が情報をリークしたのだと疑う。「信じてよ。」この言葉を残し、自身の疑いをはらそうと事件に迫っていた千佳が何者かに殺された。泉は「信じてあげられなかった。」と自責の念に駆られ、物語が大きく動き出す。一連の捜査に乗り出す県警捜査一課を指揮する梶山(豊原功補)、捜査をする泉を上司として見守る元公安の富樫(安田顕)、そしてストーカー殺人の発端となった生活安全課で勤務する磯川(萩原利久)、互いの正義が真相を窮地に追い込んでしまう。そして泉が涙ながらに訴える「歪んだ正義」とは一体何なのか。全てが明らかになる時、そこには決して触れてはいけない闇が存在していた。

ポスタービジュアルは、殺された親友・千佳の後ろ姿が印象的に撮られ、その千佳を見つめる泉と富樫、そして真相に迫ろうとする梶山と磯川が桜の前で肩を並べる。複雑な表情の下には、それぞれの胸の内に秘めた“正義”との葛藤が隠されている。「わたしを信じて。」のキャッチコピーに込められた、謎めき重なり合う、“警察サスペンスミステリー”の真相とは。

新キャストが発表となった。泉の親友で新聞記者役の津村千佳役に森田想、生活安全課の磯川の先輩・辺見学役に坂東⺒之助、千佳の上司で米崎新聞社の記者・兵藤洋役に駿河太郎、千佳殺害の捜査線上に浮かびあがる浅羽弘毅役に遠藤雄弥、公安の警察官役に和⽥聰宏、千佳の母親・津村雅子役に藤⽥朋⼦という実力派俳優陣が顔を揃え、謎多き事件のキーパーソンを担う。

『朽ちないサクラ』
2024年6月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国公開
監督:原廣利
原作:柚月裕子「朽ちないサクラ」
出演:杉咲花 萩原利久 森⽥想 坂東⺒之助 駿河太郎 遠藤雄弥 和⽥聰宏 藤⽥朋⼦ 豊原功補 安田顕
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

【ストーリー】 愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに…。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。

©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会