「私の車に乗るなら必ず勝て」エンツォ・フェラーリの情熱と狂気を描くマイケル・マン監督最新作『フェラーリ』7月公開!

F1界の“帝王”と呼ばれた男、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気を描く、マイケル・マン監督最新作『Ferrari(原題)』が、邦題『フェラーリ』として、7月5日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアルが披露された。

本作は、1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。難病を抱えた愛息ディーノを前年に亡くし、社の共同経営者でもある妻ラウラとの夫婦生活は冷え切っていた。さらに、秘かに愛し合っていた女性リナとその息子ピエロとの二重生活は、思いがけずラウラの知るところに。2人の女との愛憎と婚外子の認知問題に加え、業績不振により破産寸前のフェラーリ社は、競合他社からの買収の危機に瀕していた。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォはしかし、起死回生を懸け、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む。

製作・監督は巨匠マイケル・マン。『ヒート』、『インサイダー』など数々の傑作のメガホンを取り、『フォードvsフェラーリ』では製作総指揮を務めたマン監督にとって、『フェラーリ』は構想30年に及ぶ執念の企画だ。

主人公エンツォ・フェラーリを演じるのはアダム・ドライバー。イーストウッド、スピルバーグ、スコセッシ、ジャームッシュ、そしてリドリー・スコットら、錚々たる巨匠たちから引く手あまたの、今最も信頼篤い演技派だ。製作総指揮も担ったドライバーは、会社経営とレースには情熱と狂気をぎらつかせ、一方、愛する者たちには優しさと人間味を感じさせるエンツォという人物を陰影深く演じ、2人の女性、ペネロペ・クルス演じるラウラとシャイリーン・ウッドリー演じるリナとの複雑な男女関係の機微が、ドラマの大きな見どころとなっている。さらに「ミッレミリア」のレース・シーンを再現するにあたり、マン監督の下に精鋭スタッフが結集。疾走するレーサーの表情から雄大に広がる景観までをダイナミックな構図で捉えた撮影は、『Mank/マンク』でオスカー受賞のエリック・メッサーシュミット。膨大なリサーチを尽し、1957年当時の風俗、風景を今に甦らせた美術デザインは、『裏切りのサーカス』のマリア・ジャーコヴィク。そして、マン監督とは『ヒート』以来タッグを組んでいるミキサーのリー・オーロフ、アンディ・ネルソンらによる迫力と臨場感溢れる音響設計も絶大な効果を上げている。

特報映像では、激しく過酷なレースシーンと重厚なドラマを重ねながら、エンツォ自らドライバーたちを叱咤激励する様が切り取られている。加えて、本作を讃える映画監督のコメントがずらり。「壮大で濃密なドラマ(ギレルモ・デル・トロ)」、「名優たちの競演(アレハンドロ・G・イニャリトゥ)」、「傑作(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)」と名匠たちも激賞する。

ティザービジュアルは、ドライバー演じる主人公エンツォが流線形のマシーンの隣を歩く姿を収めたもの。その偉大な業績とは裏腹に、エンツォの孤独なシルエットが浮かび上がる。

『フェラーリ』
2024年7月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:マイケル・マン
原作:ブロック・イェイツ「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」
脚本:トロイ・ケネディ・マーティン
出演:アダム・ドライバー ペネロペ・クルス シャイリーン・ウッドリー パトリック・デンプシー
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを懸けて挑む。

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