本年度カンヌ国際映画祭オープニング作品にして本国フランスで大ヒットを記録したジョニー・デップ出演最新作『Jeanne du Barry』(原題)が、邦題『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』として、2024年2月2日より公開されることが決定した。
©︎Stéphanie Branchu – Why Not Productions
今年のカンヌ国際映画祭オープニング作品に選出され、世界中から注目を集めた名優ジョニー・デップ勝訴後の復帰作となる本作は、18世紀のフランス・ヴェルサイユの宮廷を舞台に、59年間にわたりフランス国王に在位したルイ15世の最後の公妾(愛人)となったデュ・バリー夫人ことジャンヌ・デュ・バリーの波乱に満ちた生涯を描いた歴史エンタテイメント作。シャネルが本作のためにデザインした衣装を提供、ヴェルサイユ宮殿にて大規模撮影を敢行された。贅を尽くしたフランス宮廷を見事に再現している。
ワールドプレミアとなったカンヌ国際映画祭での上映後には、7分間のスタンディングオーベーションが巻き起こりデップが涙したことも話題に。デップが自身初の全編フランス語で挑んだのは、フランス国王史上一の美男子にして問題児、“最愛王”の異名をもつルイ15世。何かと世間を賑わすデップが、正真正銘の歴史的スキャンダルを起こしたフランス国王を演じた。本国では、今年の5月に公開されフランス映画初登場No.1ヒット、4週連続トップ10入りを果たし、75万人を動員、興行成績約10億円の大ヒットを記録した。
貧しいお針子の私生児として生まれ、娼婦同然の生活を送っていたジャンヌ(マイウェン)は、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし、社交界の階段を駆け上がっていく。ついにヴェルサイユ宮殿に足を踏み入れたジャンヌは、時の国王ルイ15世(ジョニー・デップ)と対面を果たす。2人は瞬く間に恋に落ち、彼女は生きる活力を失くしていた国王の希望の光となっていく。そして、国王の公妾(公式の愛人)となったジャンヌ。しかし、労働階級の庶民が国王の愛人となるのはヴェルサイユのタブー。さらに堅苦しいマナーやルールを平気で無視するジャンヌは宮廷一の嫌われ者となってしまい、王太子妃マリー・アントワネットも例外なく彼女を疎ましく思うのだった…。
監督と脚本を手がけ、自ら主人公のジャンヌ・デュ・バリー役を演じたのは、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『パリ警視庁:未成年保護特別部隊』、『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』の監督で知られるマイウェン。本作が7本目の監督作となり、約20年前から制作を望んでいた「デュ・バリー夫人」の生涯を念願の映画化。豪華絢爛なロケーションやセット、衣装にも一切妥協なしの歴史大作を完成させた。
場面写真が捉えるのは、最愛王と呼ばれた男、ルイ15世に扮したジョニー・デップの目隠しされた横顔。愛人との戯れや趣味の狩りに夢中で、政治に興味がなかったと言われる国王だが、ジャンヌ・デュ・バリーへの盲目の愛を表現するかのようなカットだ。そして、もう一点はヴェルサイユ宮殿の回廊にてルイ15世とジャンヌが向き合うカット。互いに黄金の衣装を纏った2人は愛の目線を送り合うが、後ろに立つ宮廷の人々の目はどこか冷ややかだ。この後、2人が迎えるのは、ハッピーエンドか、バッドエンドか…。
©︎Laurent Dailland
『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』
2024年2月2日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
監督:マイウェン
出演:マイウェン ジョニー・デップ バンジャマン・ラヴェルネ ピエール・リシャール メルヴィル・プポー パスカル・グレゴリー
配給:ロングライド
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