朝日新聞での連載時から大きな話題をよんだ沢木耕太郎の最高傑作小説「春に散る」（朝日新聞出版）を、瀬々敬久監督が佐藤浩市×横浜流星のW主演で映画化する感動ドラマ『春に散る』が8月25日より公開される。このほど、7月19日にイイノホールにて完成披露試写会が行われ、佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、山口智子、瀬々敬久監督が登壇した。

横浜がボクシングのプロテストに合格したニュースに、佐藤は「撮影の時に、『やってみない？』って、本人をその気にさせた。でも、本当に受験するとは思わなかったので、ビックリとヨシ！っていう気分」だとコメント。これに横浜は「良かった…（笑）」と嬉しそうな表情を浮かべた。

佐藤との共演に緊張していたという橋本は、クランクインの日に「お話ししたことがなかったので。怖いと思ってました」と本音。続けて「もしかしたらすっごいピリピリした現場なんじゃないかと思ったら、全然！印象が180度変わりました」と語った。これに佐藤は「大概そう思われるんで、できるだけ現場で冗談ばっか言ってる。最近、若手に嫌われるんですよ。しゃべり過ぎて（笑）」と苦笑いを浮かべていたが、橋本は「そんなことないですよ！そのおかげで和やかな雰囲気になって」と、佐藤の立ち振舞を絶賛していた。

MCから「最初、佐藤さんは怖くなかったですか？」と聞かれた横浜は、「怖くなかったかもしれない」とし、「こういう関係性だし。ぶつかって行こうと思いました。それを受け止めてくれるのか、受け止めてくれないのかの怖さはありましたけど。受け止めてくれたので、大好きになりました」と撮影を振り返っていた。

『春に散る』
2023年8月25日（金）より、全国公開
監督：瀬々敬久
原作：沢木耕太郎「春に散る」（朝日新聞出版刊）　
出演：佐藤浩市　横浜流星　橋本環奈　坂東龍汰　片岡鶴太郎　哀川翔　窪田正孝　山口智子
配給：ギャガ

【ストーリー】 本作の主人公は、不公平な判定で負けアメリカへ渡り40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、偶然飲み屋で出会い同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて二人は世界チャンピオンを共に⽬指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。

©2023映画『春に散る』製作委員会