マーレン・アデ監督最新作『ありがとう、トニ・エルドマン』が6月24日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる。
ヴィンフリートとコンサルタント会社で働く娘・イネス。性格も正反対なふたりの関係はあまり上手くいっていない。たまに会っても、イネスは仕事の電話ばかりして、ろくに話すこともできない。そんな娘を心配したヴィンフリートは、別人<トニ・エルドマン>となって、イネスの元に現われる。職場、レストラン、パーティー会場――神出鬼没のトニ・エルドマンの行動にイネスのイライラもつのる。しかし、ふたりが衝突すればするほど、ふたりの仲は縮まっていく。
世界中の映画祭、映画賞で40以上もの賞を獲得し、昨年の仏カイエ・デュ・シネマ、米スクリーン・インターナショナル、英サイト&サウンドなどの影響力を持つ辛口映画有力誌がこぞってベスト1に。今までの父娘もののジャンルとは一線を画す作品の登場に世界中が熱狂した。
またワールドプレミアとなった昨年のカンヌ国際映画祭では米スクリーン・インターナショナルの星取りで歴代最高得点3.7(4.0満点)をたたき出し台風の目となった『ありがとう、トニ・エルドマン』。その絶大なる評価から、今年のコンペティション部門の審査員の一人にマーレン・アデ監督が選出されるなど、今年も話題に事欠かない。
そして日本での公開がいよいよ来月に迫る中、ひと足先に本作を観た映画関係者も唸り声を上げる。「最高に面白い映画を観てしまった」「信じられないほど素晴らしい」「昨日観た映画のことで、思い出し笑いするなんてなかなかないです」とSNS上でもその感動を伝える。
業界きっての目利き評論家や監督からも絶賛コメントが到着!
「親父ギャグ」が寒いのは世界共通。
でも、娘たちよ、それは最もグレートな愛の証なんだ。
――町山智浩さん(映画評論家)
父が『のど自慢』に出ました。私は生放送を見るか見ないか迷いました。
結局かぶりつきで見ました。鐘がたくさん鳴りました。
涙が溢れました。それと同じ涙を、この映画で、たくさん流しました。
――呉 美保さん(映画監督)
なんて直球勝負の映画なんだ!父親をいつも鬱陶しく思っていても、
自分に欠けている物をズバリ言い当てる。この映画で再発見出来るはず。
これは僕らの物語だ!
――有村 昆さん(映画コメンテーター)
不器用で愚直な毛むくじゃらの愛が、硬く凍った心を溶かす。
この奇妙でチャーミングな映画を観れば、働き方改革が起こる。
――中井 圭さん(映画解説者)
“父娘もの”ジャンルに突如出現したこの奇想天外なコメディが胸に染み入るのは、
孤独な登場人物のメランコリーがまざまざと映し出されているからだ。
それにしても神出鬼没の怪人トニ・エルドマンの破壊力、恐るべし!
――高橋諭治さん(映画ライター)
ドーランの下に涙のトニ・エルドマン老いと孤独と人生のあれこれをシニカ
ルなユーモアで考えさせてくれる、これはドイツ版『東京物語』だ!
心配御無用! 狂気の失笑ドイツ・ギャグは意外とパンクです。
――岩田和明さん(『映画秘宝』編集長)
父親とはうっとうしいもの。
それなのに、悲しげな姿を見ると胸が張り裂けそうになるのはどうしてだろう。
思いやりの気持ちがあふれ出す人生賛歌!
――石井百合子さん(シネマトゥデイ編集部)
愛情や幸福はいつも“面倒くさい”と共にあると、トニ・エルドマンは
教えてくれる……少し“面倒くさい”やり方で
――中谷祐介さん(ぴあ映画生活)
『ありがとう、トニ・エルドマン』
2017年6月24日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督:マーレン・アデ
出演:ペーター・ジモニシェック ザンドラ・ヒュラー
配給:ビターズ・エンド
(c) Komplizen Film