伊藤健太郎「この人には敵わない!後ろから話しかけないように…」強面のアノ人は立ってるだけでも隙がない!?

「週刊漫画サンデー」にて1988年~2013年まで連載され、累計発行部数4500万部を突破している新田たつおによる不朽の名作漫画を伊藤健太郎主演で映画化する『静かなるドン』が5月12日より全4話、2話ずつ2週連続で公開される。このほど、4月19日に新宿サンパークホテルにて完成報告会見が行われ、キャストの伊藤健太郎、本宮泰風、筧美和子が出席した。

最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子で、デザイン会社に務める近藤静也役を演じた伊藤。昼と夜とでギャップがある役について「夜の静也を撮った後に、デザイン会社で働いてるシーンをまとめて撮らせてもらった。デザイン会社のシーンを撮る時は、別の作品にインするぐらいの気持ちで現場にいた。全くテンションも違いますし、一番意識したのは姿勢で、猫背っぽい感じとかビジュアルとしてギャップがあればあるほど面白いんじゃないか」と、役の演じ分けについて語った。

これについて本宮は「原作がしっかりしていて、コメディタッチの作品って、意外と任侠作品に少ないので、貴重な作品。そこを本当に健太郎が、「こいつ病気なんじゃないか!?」っていうぐらいの振り幅をつけてきっちりやってくれた」と伊藤の演技を絶賛した。

役作りについて聞かれた伊藤は「何かからエッセンスをもらうことはあえてせずに、自分の中で生まれてくるものと、監督と話をしたこと、一番は令和版の『静かなるドン』の台本を大事にしようと思った。あえて原作をすごく読み込むこともしませんでしたし、前作の実写版もあえて観ずに現場に入ったので、本当に新しい令和ならではのものができたんじゃないか」と作品に自信をみせた。

本宮との共演について聞かれた伊藤は、「本宮さんがアクションをされるシーンを離れたところから見ていたんですけど、カメラが回る前から、立ち方ひとつで、この人には敵わない!と(笑)。隙がないんですよね。だから、後ろから話しかけないようにしてました(笑)」と、笑顔で撮影を振り返っていた。

『静かなるドン』
2023年5月12日(金)より、2話ずつ2週連続公開(全4話)
監督・脚本:山口健人
総合プロデュース:本宮泰風
原作:「静かなるドン」新田たつお(実業之日本社 刊)  
脚本:吉﨑崇二(QueenB)
出演:伊藤健太郎 筧美和子 深水元基 本宮泰風 三宅弘城 坪倉由幸 内田慈 朝井大智 小西貴大 藤井陽人 今野杏奈 宮崎吐夢 金橋良樹 飛永翼 香川幸允 御子柴彩里 鈴木裕樹 兒玉宣勝 斉藤天鼓 舘昌美 中村公隆 本田広登 川﨑健太 喜矢武豊 筒井真理子 寺島進 
配給:ティ・ジョイ 

【ストーリー】 関東最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子近藤静也。けれど、彼は「ヤクザなんて嫌い、カタギとして平和に生きたい」と願い、デザイン会社で働き、イマドキの草食系男子として生きている。仕事ができないと怒られながらも、同僚の秋野さんに淡い恋心を抱き、普通に働く毎日。それが静也の幸せ。しかし、そんな静也の生活が一変する事件が起きるのだった。普通に生きたいだけなのに、新鮮組の危機に直面した静也。いったいその危機とは、そして新鮮組の行く末は…。

©2023「静かなるドン」製作委員会