『めがみさま』松井玲奈、新川優愛、廣瀬智紀、梅舟惟永、筒井真理子が来場者のお悩みを解決!! 「廣瀬智紀さんが好きすぎて困っています」「彼女よりキノコが好き」珍問続出にアドリブで対応!

6月10日公開のヒューマンサスペンス映画『めがみさま』の完成披露試写会舞台挨拶が行なわれ、W主演を務めた松井玲奈&新川優愛、共演の廣瀬智紀、梅舟惟永、筒井真理子、宮岡太郎監督が登壇した。

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“地域発信映画”を制作・上映していく映画シリーズ企画「Mシネマ」の第2弾となる本作。松井が演じる家にも職場にも居場所のない女性が、新川演じる奔放に生きるセラピストと出会い、自分らしさを取り戻していく―。が、のちに2人の間に不協和音が生じていくというストーリー。

Mシネマ第1弾『gift』にも出演し、これまで演じたことのないような役に挑んだ松井は、「会社でも家でも居場所がなく、感情にふたをしてしまっている女の子だったので、撮影期間中もそういうときってどういう精神状態なんだろう、どういうことをするんだろうってずっと考えていたので、日々つらかったなーっていう気持ちがあった。でも完成した作品を見ると、周りの人たちとの距離感だったり、いろんなものが映画のなかに映っていた。撮影中は監督に、“私はこう思うんです!”というのを結構強めに言ってしまったのを今、“すみません!”って思っています」と反省を述べると、松井と、劇中の関係を思わせるお揃いのワンピースで登場した新川は「予告でも分かると思うんですけど、割ととんでる役でして(笑)。どなったり、人を諭すように話したり、振り幅が広かった。難しいなって思うところもありましたが、でもそれが楽しかったですね。それと真冬の撮影だったので寒かった! カイロをいっぱい貼って松井さんに“今日カイロ8枚貼りました”って言ったら“私12枚貼ってます”って言われて負けるっていう(笑)」と撮影を振り返った。
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司会から「お客さんがざわついちゃうようなシーンがありましたが」と振られ、どのシーンかピンときていない様子の廣瀬に松井が「2人がチョメチョメしてるシーン」と説明すると、すかさず筒井から「チョメチョメって古い(笑)」と突っ込まれるひと幕も。その“チョメチョメ”とは新川とのキスシーンだと理解した廣瀬は「新川さんにすごくよくしていただいて…」とタジタジ。気を取り直して「日常でも見られるような人間の深い心理がいろんな場面で出てくる。こういうことあるなって共感してもらえると思う」としっかり作品をPRした。
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ここで新川演じるセラピスト“ラブ”が、セミナーで人々の悩みを解決する劇中のシーンにちなんで、来場者から募ったお悩みに、登壇者たちが“ラブ”に成り切って回答するコーナーに。

まず「職場のお局さんに嫌がらせを受けています。やめてほしいんですがどうすればいいですか」という最初の質問に、新川が回答。「あくまで“ラブ”風です!」と注釈付きで「“ネチネチ嫌がらせしてんじゃねーぞ!”って言ってあげたら♥」とどすのきいた声と優しい声を使い分けてお手本を披露。

続けて「母の日のプレゼントは何がいいでしょうか」という質問には筒井が「そういうこと質問してるお前がおかしいだろ! あんたの母のことはあんたしか知らないよ。素敵なプレゼントをあげてね♥」と回答。

「大学生です。常に金欠です。どうやったらお金が貯まりますか?」という質問には梅舟が、「そんなケツの穴のちいせーことで悩んでんじゃねーよ! 頑張って働いてね♥」

「廣瀬智紀さんが好きすぎて困っています。どうしたらいいですか?」には、照れつつも廣瀬が「そんなんで悩んでんじゃねーよ! ついて来い♥」

「キノコが好きすぎます。彼女よりキノコが好きです。僕はおかしいですか?」という珍問に、松井は苦しみつつ「お前が人間だと思ってるだけで、お前は本当はキノコなんだよ。胞子でも飛ばしとけ♥」と可愛く答えた。

最後に新川は「『めがみさま』はさまざまな感情や人間の生々しさを映した、とても面白い作品になっていると思いますし、社会で生きていくうえで何が大切なのかっていうのをもう一度考えさせてくれる作品になっていると思います。最後の最後までハラハラドキドキしながら楽しんでください」と語り、松井は「見終わったあとに、よく聞く言葉かもしれませんが、もう一度見たくなる作品になっています。見終わったあと、もし今日誰かと一緒に見にきていたら、このシーンはどういうことなんだろうとか話していただけると、よりこの作品が楽しめるんじゃないかなと思います。ぜひ見た後に、なりたい自分ってどういう自分なんだろうって考えていただけると嬉しいなと思います。ぜひ楽しんでください」と締めくくった。

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『淵に立つ』で第71回毎日映画コンクール女優主演賞、第38回ヨコハマ映画祭で主演女優賞、第31回高崎映画祭で最優秀主演女優賞の3冠を達成した筒井は、「フランス大統領選もひと段落着きましたが、世界情勢が緊迫したなか、この映画の完成披露に立ちあってくださって本当にありがとうございます。こういうときこそ文化です!映画です! 皆さんの選択は正しいと思います」と笑いを誘う。悩みがあるかという質問にも「この年になると大雑把になりまして、、」とさすがの余裕!
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廣瀬が「朝早いときが続いたときにオフの日も朝早く起きてしまう。生活リズムが崩れて、夕方ぐらいに眠くなっちゃったりする。そういうときどうすればいいですか?」という悩みを打ち明けると筒井は「それは悩みじゃないと思う(笑)」とバッサリ。
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3年前の『gift』に引き続きメガホンを取った監督は「見る人によって解釈が変わるような万華鏡のような映画です。『gift』から応援してくれた観客の皆さん、奇跡的なキャスティングに感謝しています」と感無量の様子だった。
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『めがみさま』
2017年6月10日公開

監督:宮岡太郎(MMJ) 脚本:大月もも(BLUE LABEL)
出演:松井玲奈 新川優愛 廣瀬智紀 梅舟惟永 西沢仁太 西丸優子 片山萌美 鈴木ちなみ(友情出演) 筒井真理子(特別出演) 尾美としのり
配給:MMJ