水石亜飛夢が裸で縛られ…老絵本作家とウリセンボーイの出会いと旅『老ナルキソス』予告編

レインボー・リール東京グランプリをはじめ国内外の映画祭で10冠を獲得した東海林毅監督の傑作短編を長編化。ゲイでナルシストの老絵本作家と、美しいウリセンボーイの出会いと旅から浮かび上がる、過去と未来の家族物語を田村泰二郎と水石亜飛夢のW主演で描く『老ナルキソス』が、5月20日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

「ゲイ」という呼び名もまだ一般的ではない時代から日陰者として社会の方隅で生きてきたナルシストの老絵本作家。差別や偏見との闘いの時代を経てすでに性的マイノリティが可視化されたLGBT世代のウリセンボーイ。世代も考え方も違う二人の個人的な関係の中から立ち現れる、同性愛者たちの過去と未来の「家族」にまつわる葛藤の物語だ。パートナーシップ制度は「ある」が同性婚は「ない」という中で、「家族」のあり方を問いかける。

今回、東海林毅監督自らが編集した、予告編が公開された。冒頭は主人公・山崎がマティーニからオリーブを取り出す映像から始まる。「(ギリシャ神話の)ナルキソスは、湖に映った自分の姿に見とれて溺れ死んでしまった。僕はもう溺れ死ぬことも出来ない」という台詞と共に、深く暗い水底に沈んでいく山崎の映像が重なっていく。前半は山崎の心情とレオとの出会いを描き、後半は明るい音楽を背景に、青空に映える黄色のオープンカー HONDA s800に乗りこみ、山崎の失われた時を遡る旅に出る2人の様子を映し出す。満開の桜の下、山崎の歩く姿を追うシーンがラストカットに置かれ、その背に過去と未来を想像させるような、美しい予告編となっている。都会の片隅での世代の違う男性同士のささやかな一夜を描いた短編版からテーマ性もスケール感も大きくグレードアップしたことがうかがえる。

『老ナルキソス』
2023年5月20日(土)より、新宿K’s cinema 他にて全国順次公開
脚本・監督:東海林毅
出演:田村泰二郎 水石亜飛夢 寺山武志 日出郎 モロ師岡 津田寛治 田中理来 千葉雅子 村井國夫
配給:オンリー・ハーツ

【ストーリー】 ゲイでナルシストの老絵本作家山崎は、自らの衰えゆく容姿に耐えられず、作家としてもスランプに陥っている。ある日ウリセンボーイのレオと出会い、その若さと美しさに打ちのめされる。しかし、山崎の代表作を心の糧にして育ったというレオ――自分以外の存在に、生涯で初めて恋心を抱く。レオもまた山崎に見知らぬ父親の面影を重ね合わせ、すれ違いを抱えたまま、二人の旅が始まる…。

© 2022 老ナルキソス製作委員会