『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉監督による、稲垣吾郎を主演に迎えた完全オリジナル作品『窓辺にて』が、11月4日公開される。このほど、10月11日にアンダーズ東京にて完成報告イベントが実施され、キャストの稲垣吾郎、中村ゆり、玉城ティナ、そして今泉力哉監督が登壇した。

本作の役について、「素に近いのでは？」という質問を受けた稲垣は、「監督は僕をイメージして書かれたと思うんですけれども、僕のことを何でこんなに分かってるんだろう？」と不思議に思ったという。「“パブリックイメージの僕”というよりも、僕の心の内側のことまで分かってる」と思ったそうで、「どういうことですか？」と今泉監督を問い詰めた。

これに今泉監督は「分かってないんですけど、いろんな作品を観たりして、稲垣さんてこういう人なんだろうと想像しただけで、そうなってるとしたらすごく嬉しい」と笑顔でコメント。稲垣は「自分で“こう思われてんのかな？”とか、自分で“こういうイメージでしょう？”と勝手に決めつけていたところもあって。素の自分って、結局溢れ出てきてしまう。自分は演じていたつもりでも“漏れている”というか。そこを監督が汲み取ってくれたと思うとすごい嬉しい。愛を感じますね」と満面の笑みを見せた。

また、本作の内容に絡めて恋愛観について聞かれた稲垣は、「自然な成り行きに任せる。自分の感情を拒まないと言うか、意外と本能的なのかもしれないですね。すごく考えるように思われるかもしれないんですけど。恋愛に関しては無邪気かも」と述べ、「僕は今年で49なので、そろそろ最後の恋をね（笑）」と含みをもたせた言い方で笑っていた。

『窓辺にて』
2022年11月4日（金）より、全国公開
監督・脚本：今泉力哉
出演：稲垣吾郎　中村ゆり　玉城ティナ　若葉竜也　志田未来　倉悠貴　穂志もえか　佐々木詩音　斉藤陽一郎　松金よね子
配給：東京テアトル

【ストーリー】 フリーライターの市川茂巳（稲垣吾郎）は、編集者である妻・紗衣が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家・久保留亜の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と…。

©2022「窓辺にて」製作委員会