【撮影秘話満載】『土竜の唄 香港狂騒曲』「飛び出してくるの、あれ自分なんです」(生田斗真)「吹替えなしが基本ルール」(三池崇史)

交番勤務のダメ巡査・菊川玲二がある日突然クビになり、潜入捜査官:通称<モグラ>に任命されてしまうという抱腹絶倒の大ヒットコミック、待望の映画化続編。前作「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」は興収21.9億円を記録。続編となる『土竜の唄 香港狂騒曲』のブルーレイ&DVD が6月14日(水)リリースされる。スペシャル・エディションには、300分超える特典映像を収録! 生田斗真×三池崇史監督による<撮り下ろし>ビジュアル・コメンタリーを収録することも决定し、先日、収録が行なわれた。

(三池監督)コメンタリーオフィシャル

【ビジュアル・コメンタリー収録レポート】
ビジュアル・コメンタリー収録で映画公開以来、久々の再開を果たした、主演の生田斗真、監督の三池崇史。 映画のオープニングは、劇場公開時にも話題となった真っ裸の玲二(生田斗真)がヘリコプターに釣られるシーン。三池監督から「いい体。いつもトレーニングしているの?」と聞か れると、生田は「ある程度、恥ずかしくない体を維持している」と回答。すると監督は冗談交じりに「恥ずかしくない体って、毛のお手入れとか?」と続けると、「そうっすね、あ、こんな ところに毛が、とならないように(笑)」とふざけ返し、映画同様にスタートからハイテンション。オープニングと言えば、前作では真っ裸の玲二が車のボンネットに張り付けられ、街中を走り回る、という前代未聞の衝撃のシーンで、前作のコメンタリーでも「普通断るよね」(三池)と、このシーンについて語っている。が、2作目ともなると、“こんなシーンは当たり前”かのように、すぐ次の話題へ。

前作で強烈なインパクトを残した、仲里依紗、上地雄輔、吹越満、遠藤憲一、皆川猿時、岩城滉一、堤真一加え、本作では、新た に玲二を追うエリート警察官役の瑛太、玲二の最終ターゲットである数寄矢会会長・轟周宝の愛娘役に本田翼、キレると手がつけられないはぐれヤクザ役に古田新太、チャイニーズマフィアのヒットマン役に菜々緒が出演している。数寄矢会会長・轟を演じる岩城滉一が登場すると、三池監督は大ベテラン俳優を捕まえて「岩城さん、お芝居がうまくなった」と驚きの発言。「以前は、現場で取り直しのお願いをすると、“オレ、役者じゃね~からよ~”、ってよく言っていたけど、最近は言わなくなった(笑)」と裏話を披露。また生田から「今回も衣装は岩城さんの自前?」と聞かれ、「もちろん、自前。岩城さんはどの作品でも男らしい男を演じる時、スーツは自前なんだよ」と明かした。

現場では撮影したシーンをほとんどチェックしない、という三池監督と生田。CGも使用している本作ではブルーバックでの撮影も多い。「出来上がった本編を見て、イメージ通りになっている?」と聞かれると、「いやぁ、もうちょっと出来たかな~っていつも思う」とマジメな生田。監督は「でもそうじゃないと、これでピークってことになっちゃうもんね」と、生田の役者としての姿勢に賛同した。「DVD、ブルーレイでは、一度止めて確かめてほしい」という、こだわりも披露。あえて背景にダンボールのミニチュアを多様し合成しているシーンでは、「あそこ、ほらダンボールの切れ端が映っているよ」とか、迦蓮(本田)が捉えられているアジトのシーンで、あるセットについて「香港だから、小籠包をイメージしています」と三池監督が細かく解説。生田も知らないこともあり、「うそー!ほんとだー!」と驚くことも。生田自身も、「ここ、飛び出してくるの、あれ自分なんです。気付かれていないと思うから、自分から言っちゃいますけど」と自己申告。三池監督曰く「生田くんは、吹替えなし、というのが基本ルール」という本作は、どのアクションも生田自身が体当たりで演じている。背中から海に落っこちるシーン では、「撮影始めたときは2mくらいの高さだったのに、撮り直しをしているうちに引き潮になっちゃって、結果4mくらいの高さになっていた」という。

三池監督ですら「ギリギリだったよね」という危険な撮影にも、「(自分で)演じるって言っちゃったし、やるしかない」と役者魂を見せた。“5分に1回何かが起きる”というほどアクションシーンが連続の本作は、コメンタリー中にも三池監督が「あぶない!」と思わず声が出てしまうほど。本作ではスリ傷程度だったという生田。「今までアクションシーンで大きな怪我をしたことある?」と聞くと、生田は「ないですね。安全第一でやってきているので!」と力強く答えると、三池監督は「全然安全じゃなかったけど…」と三池組での現場を振り返った。

(三池監督)コメンタリーオフィシャル②
いくつもの現場を経験してきた生田に三池監督は「ここまで出来るんだったら、自分で監督してみよう、って思わない?」と質問。生田は「いや~、ないな~、ないですね~。想像もしたことないな~。(監督って)ものすごく大変じゃないですか。三池組を見ていると、楽しいんだろうな~とは思うんですけどね」と今はまだその気はなさそう。それより「玲二を演じることにとても開放感を感じる。玲二でいる時間が本当に楽しかった」と語ると、その言葉をきいた三池監督は「聞いた!?これを聞いたみんなはパートⅢを作って! (製作の)フジテレビにハガキを送って!」と興奮気味。「ハガキ!? この時代に?」と生田につっこまれていた。

収録を追えると生田は「やっぱり、土竜(の唄)は面白いな~と思いました。あっという間だった。DVDを買ってくれた皆さんには、このコメンタリーを見て、映画を一緒に見ているような気持ちで楽しんでもらいたいです」と感想を述べ、三池監督も「自分で作っておいて言うのもなんだけど、面白れーな!と思いました。純粋にできるだけたくさんの人に楽しんでもらいたいと正直に思いました」と話した。

「色んなタイプの映画がある中で、ここまで頭をからっぽにして見終わった後、元気がもらえる映画ってないと思う」と生田が保証する『土竜の唄 香港狂騒曲』。コメンタリーには、ほかにもたくさんの爆笑エピソードや、女優陣の演技のすごさ、前作で岡村隆史が演じたキャラクターに関するマル秘裏話などここでしか聞けない貴重なエピソードが明かされたが、この全貌は、『土竜の唄 香港狂騒曲』ブルーレイ&DVDスペシャル・エディションに収録されるビジュアル・コメンタリーで是非チェックしてほしい。

土竜の唄 香港狂騒曲BDスペシャルエディション
『土竜の唄 香港狂騒曲』
6月14日(水)ブルーレイ&DVD発売&レンタル開始
ブルーレイ スペシャル・エディション 3枚組 7,300円(税抜)
DVD スペシャル・エディション 3枚組 6,400円(税抜)
★ブルーレイ&DVD スタンダード・エディション同時発売、レンタル開始
発売元:フジテレビジョン 販売元:東宝
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