尚玄「自分の力で勝ちたかった!」『義足のボクサー GENSAN PUNCH』予告編&ポスタービジュアル

2021年東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に正式出品され、同年の釜山国際映画祭アジア映画の窓部門でキム・ジソク賞を受賞した、ブリランテ・メンドーサが監督、尚玄が主演を務めるヒューマンドラマ『義足のボクサー GENSAN PUNCH』が、5月27日より沖縄、6月3日よりTOHOシネマズ 日比谷にて先行公開、6月10日より全国公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、義足のために日本でのプロボクシングライセンスが取得できず、フィリピンに渡りプロボクサーを目指した実在のボクサーをモデルに、夢をあきらめない若者を描く感動の物語。

予告編は、フィリピンのリングに上がる尚生(尚玄)の姿を追う。ボクサーとして実力があるにもかかわらず、“義足”であることから日本で叶わなかったプロの夢を追いかけて、彼はこの地でリングに立つ。「その足はどうした」とコーチとなった元世界チャンプのルディ(ロニー・ラザロ)は驚くが、「ライセンスの条件はアマチュア戦で3連勝だ」と声をかけ、激しいトレーニングを開始する。だが、尚生の身を案じたルディは、対戦相手に金を渡してしまう。「なぜ金を渡した!」と怒りをあらわにする尚生に、コーチは「怪我なく勝たせたかった」と涙ぐむ。「俺は自分の力で勝ちたかった!」とさらに激しいトレーニングを続けた尚生は、「今度は自力で勝つ」と誓って運命のリングに上がるのだが…。カンヌ国際映画祭受賞監督ブリランテ・メンドーサが描く“不条理と希望”、そして国際派俳優・尚玄の魂を揺さぶる熱演が炸裂し、感動ドラマの誕生を予感させる映像となっている。

ポスタービジュアルには、「義足のため日本でプロの夢を絶たれた男がフィリピンでプロボクサーを目指す感動の実話」というコピーが配され、バンテージを巻いた拳を構え、眼光鋭く相手を見据える尚生の姿が強烈だ。主演だけではなくプロデューサーのひとりとして名を連ねた尚玄は、10キロ以上も減量してストイックなボディを作り上げ、国際的なプロジェクトを実現させた。

『義足のボクサー GENSAN PUNCH』
2022年5月27日(金)より沖縄、2022年6月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷にて先行公開
2022年6月10日(金) 全国公開
監督:ブリランテ・メンドーサ
プロデューサー:山下貴裕 クリスマ・マクラン・ファジャード 尚玄
出演:尚玄 ロニー・ラザロ ビューティー・ゴンザレス 南果歩
配給:彩プロ

【ストーリー】 沖縄で母親と二人で暮らす津山尚生(尚玄)は、プロボクサーを目指している。ひとつだけ人と違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであること。日本ではプロライセンスが取得できない。夢をあきらめきれない尚生はプロになるべくフィリピンへ渡ることを決意する。そこではプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得でき、さらに義足の尚生も毎試合前にメディカルチェックを受ければ同じ条件で挑戦できるのだ。トレーナーのルディとともに、異なる価値観と習慣の中で、日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出す。

©2022「義足のボクサー GENSAN PUNCH」製作委員会